【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ13)

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頂上戦争：ケジメページ13

ただならぬ様子に槍を握る手に力が篭もる。
どうやってここへ来たかも分からぬ黒ひげ海賊団。答え合わせはすぐ済んだ。
…最悪な悪党だ。あれは討ち果たすべき。そう認識した瞬間に、白ひげは「そんな事ァどうでもいい。」ととてつもない威力の能力技を黒ひげに叩き付ける。

…エースの、4番隊隊長のこの事態の根源であるからだろう。
まともに受けた攻撃にもかかわらず、黒ひげは特に何事もなさそうに立ち上がる。

ボタボタと白ひげの腹や様々な場所から血が滴る。
手出しは無用。とマルコにいいつけた後。黒ひげは能力を使用した。

黒いモヤのようなものを操る能力…

黒いモヤの上にあった大砲が呑まれる。
足を取られながらも、白ひげは能力を使用するも、効果はなし。
白ひげは黒ひげの拳を真っ当にその身に受けた。

ただ打ちのめされるだけのように見えたが、むら雲切を手にしてからは白ひげの方が有利のように見えた。
黒ひげの上に乗りこみ、能力をゼロ距離で、打ち込む。煙が舞い上がり、それがやんだ頃、驚くことに黒ひげはまだ息をしている。立ち上がろうとしている。

トドメをさそうと思えば、すぐにさせる状況で白ひげは立ったまま動かなかった。
…いや、動かないのではない。活動限界を迎えようとしているのだ。とっくの昔に動けなくなっていてもおかしくはない。

銃を打ち込まれた白ひげは、それを期に黒ひげ海賊団総出で打ちのめされる。
…あまりの激しい猛攻に目を瞑りたくなるが、逸らせずにただそれを眺めていた。

海賊たちが叫ぶ声ももう遠く聞こえる。

まだ、生きてる。

白ひげ「おめぇじゃあねぇんだ…」

ロジャーは黒ひげを待っていないと白ひげは言う。

白ひげ「あの宝を誰かが見つけた時、世界はひっくり返るのさ。誰かが見つけ出す。その日は必ず来る。

……ワンピースは、実在する！！！」

そう言い放った白ひげの声は、ひどく閑静な戦場に轟く。
白ひげが事切れるであろう寸前、その琥珀の瞳と目が合った。
そして、また再び目を閉じて…そのまま白ひげは立ち往生を遂げる。

泣き崩れる海賊達に、ただただ唖然とする海兵たち。

ガラガラと本部基地が崩壊する音にハッとする。

『急いで逃げろ！！』

先程までの緊張で喉が張り付く。それでも尚声を上げて、避難を促す。そして、黒ひげはどうやら白ひげの力を得たらしい。
…どういうことなのか。