【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ6)

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漸く展開された包囲壁。しかしオーズの巨体を持ち上げられなかったのか処刑台の位置だけ丸見えだ。

急いでそちらに走る。来るとしたら、恐らく正面突破。

センゴク元帥は赤犬に指示を出し、それは遂行される。

『……本当の火山みたいだ。すごいな、これは大変なことになるぞ。』

恐ろしいほどの猛攻に海賊たちは天を仰いでただ呆然としていた。
これは氷も溶ける。そうすれば足場がなくなって圧倒的不利に相手を陥れることができる。

…とにかく中央に戦力を集めなければ。海兵たちに指示を出し、自らも走り、処刑台の元へと走る。

氷が解け、そのまま海水に浸かるマグマは、海水の温度を上げ、人間を生き茹でにしていく。
白ひげは壁を壊そうと能力を使うも、それでも尚壊れることの無いこの壁に、白ひげは少し焦っているようにも見えた。

燃え盛るモビー・ディック号。
作戦は順調に進み、エースの死刑執行の命が下る。
…このままだと、本当に順調にことが進んでしまう。まだ、まだ来ないのか。赤き鎧の男は手に力を込めてただただひとつしかない道を見つめた。

…来た。雪崩こもうとする海賊たちに躊躇ない砲弾の雨が降り注ぐ。

ルフィが、海に落ちた。
それを目視で確認するのは容易い事だった。
少し揺れる地面にまた白ひげの攻撃かと身構えるが、どうやら違うらしい。
…オーズが目覚めたらしい。

エースの名を口にしてまた手を伸ばすオーズ。

それだけで先程まで猛攻に嘆くだけだった海賊たちの士気が上がった。

ボルサリーノ「こういう時は、頭をぶち抜くといいよねェ。

…おわりだよぉ。」

大将黄猿によってこの場は鎮圧化されると思っていた。しかし、予想に反して海水が三大将の前に降り注ぐ。

…王下七武海のジンベイか。船のマストを手にここまで来たルフィに、三大将は口々に来たか。という反応を示す。しかし、ルフィはただエースだけを見つめていた。

『…何をしている！何も麦わらのルフィ1人だけがここへ来るわけじゃない！！他の海賊が流れ込むのを阻止しろ！！白ひげ海賊団隊長格には将校数名で挑め！！！』

さすがにこの量、一気にとなると骨が折れるか？
そう考えた男は、味方も多いこの場で使うのは気が引けるが…となだれ込む人の波に覇王色を纏う。

さすがにここまで残っていると、強者揃いなのかあまり減らなかったが、数は減った。海兵も少し減ったが。