【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ29)

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この頃から既にAにおじいちゃん認定されているセンゴクは、自ら進んでおじいちゃんムーブを買ってでている。

…忘れられているが、これだけの重役が集まっているのは、会議のためである。

『…皆さんが集まっているということは、大事なお話があったんじゃないんですか？ぼく、外に出てますよ！』

そんな事を思い出させてくれたのは、忘れさせた張本人で。皆、そんなこともあったなあ。と手元の資料を手に取り直す。

クザン「出ていかなくて大丈夫よ。ほらおいで、Aちゃんの特等席だ。」

そう言ってAを膝の上に乗せてご満悦の様子の大将青キジ。幼少期のAの良いヒモである。
好きな物は好きなだけ買ってあげる。それが彼のモットーだ。行き過ぎてよく周りから怒られている。

適当な調子で会議を手早く終わらせ、海軍本部の愛し子を愛でる。
この頃のAのアイドル性とくれば、とても絶大なものだった。それは世間にも知れ渡るレベルで、この時期の海軍の顔と言っても過言ではなかった。

齢10にして大佐なのである。実は、この子供、海軍の最年少記録を尽く塗り替えている。
まずこの子供を海軍が保護したのは6歳の頃のこと。そこから4年でここまで登りあがってきたのだ。

元々、ここに来た当初から戦闘能力が高く、何かしらの戦闘訓練を受けていたものだろうと推測されていた。
そして大佐の位を頂いてから5年で中将まで登り詰めた。驚異的な成長スピードで、周りは何かと驚かされていた。

…この場にいる全員と関わりが深く、愛されているこの少年だが、周りの海兵からの風当たりというものは、それは潮風よりも厳しいものだった。
だが、そんな時にも笑顔で。かつ、実力で見返してきた。周りからしてみればかなりのバケモノである。

クザン「やっぱ…Aちゃんはいつ見ても可愛いわ。一時期俺…」

ボルサリーノ「その話はやめた方がいいと思うよォ。サカズキに殺されかねないからねぇ。」

その言葉で睨みを聞かせてくる赤犬にクザンはそれもそうか。と少し冷や汗をかきつつ、次に続く言葉を発するのを辞めた。

サカズキ「子供の前でまた下品極まりないことを言おうとしとるのか？」

察しのいいサカズキが詰めるも「いやぁ〜まだ何にも言ってないでしょうに！」と苦笑いを零すクザン。
「"まだ"というこたぁ言おうとしとったってことじゃろ。」と1度くらい殴ってやろうかという勢いのサカズキ。