【ONEPIECE】鎧を纏う【男主】 (ページ40)

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…サカズキ伯父貴の今日の食事はサバの味噌煮定食らしい。伯父貴は白米が好きだからなぁ。と思いつつ、完食した丼を置けば、おばさんがそのまま片付けていく。

そして運ばれてきた蕎麦に手をつける。暖かい蕎麦の出汁の甘みと豊かな香りが食欲を揺さぶる。
麺は食べ切るのが早いので、直ぐに食べ終わり、最後の汁まで飲んだところで、おばさんが次の食事を持ってくる。

次に来たのは丼を大盛りの白米と、単品で頼んだ色々なおかずが並べられる。
唐揚げも、だし巻き玉子も、トンカツも…この店の半分以上のメニューを注文しただろう。どれも美味しいのでお気に入りだ。

ふと唐揚げを一口で口に放り込んだ時、味噌汁を飲んでいたサカズキ伯父貴と目が合う。

『…………食べるッスか？』

そう箸で摘んだ卵焼きを差し出せば、俺の拳よりも大きい口がぱくりと食べて行った。

サカズキ「…うまい。」

『これもどうぞッス！』

唐揚げなども次々とどうぞ！と箸で摘んでサカズキ伯父貴に食べてもらう。
それが1周した時、今度はサカズキ伯父貴からサバの味噌煮が差し出される。

『ん、いいんスか？…あー…』

1口食べればそれはもう美味しくて。
魚料理の中でおそらく、白米に合う料理ランキング堂々の第1位はきっとサバの味噌煮だろう。5口ほど白米をかきこむ。

既にサカズキ伯父貴は食べ終わっておばさんが食器を片付けていった。

『ん、すんません伯父貴。もう少し待って貰えますか？』

サカズキ「構わん、昼からの予定はないけぇ。ゆっくり食え。」

お言葉に甘えて。自分のペースで食べ始める。
…海の上という食料供給が不安定な環境に長期間いるから、こうしておなかいっぱい好きな食事を好きだけとれるのは、幸せだ。

そう、幸せと食べ物を噛み締めながら白米をかきこむ。顔を上げたので、サカズキ伯父貴と目が合う。サカズキ伯父貴はじっとこちらを見つめていた。それがなんだかむず痒い。

『…な、なんか顔に着いてたりするッスか、？』

サカズキ「いや、ええ食いっぷりじゃ思うて。」

そのサカズキ伯父貴の言葉に納得して、そうッスか。と言って再び口を動かした。

〆のラーメンと大盛りライスを平らげたところで、会計をして店を出る。

『おばさーん！また戻ってきたら顔に出すッス〜ご馳走様でした！…サカズキ伯父貴もご馳走様ッス、すんませんあんな食べたのに奢ってもらって。』

サカズキ「…気にせんでええ。」

そう言った伯父貴の顔はなんだか満足そうだった。