【ONEPIECE】鎧を纏う【男主】 (ページ4)

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掴めないページ4

「この男を見たことねえか？」

「ほぉ、モンキー・D・ルフィ？」

知り合いの名前が出て足が止まる。帽子をかぶった上裸の男が手配書を見せて情報を聞き出していた。

…背中のあれ、白ひげ海賊団か。

そう思いつつ、俺はその男に声をかけた。

『ルフィならさっき飯！って叫びながら走って船を降りてったのを見たッスよ。彼になんの用なんスか？』

「…お前は…？」

俺を見て少し顔を歪ませた後に彼はそう問いかけた。

『俺はA・パシヴァール。海を漂流していたところをルフィ達に助けられて先程ここに上陸したところだ。』

「…海軍が、海賊に。おかしな話もあるもんだな。俺はエース。ポートガス・D・エースだ。
俺に話しかけたのはルフィの事とは別な要件もあるんだろ？海軍のお偉いさんよ。」

エースと名乗る男はそう言って荷物を背負い直す。

『…いや、別に。今の俺は海賊とやりやう気はないッスよ。だって、1人だし。拘束しても船がなきゃ。』

エースはほぉ。拍子抜けした顔で首を傾げる。

「この先のレストランに行くといい。1番近いのはそこだ。」

エース「…ちょうどいい。腹も減ってたところだ。お前もこい。」

エースに肩を組まれ、強制的にレストランへと連れていかれる。

レストランの扉を開けて、椅子にかける。横にはエースが座り、メニューを開いて手当たり次第に注文を始めた。
…そんなに食べれるのか。と思いつつ、所持金が0の俺はお冷だけ頼んで頬杖を着いてエースがもりもりと食事をする様を見ていた。

エース「食わないのか？腹減ってないのか？」

『いいや？お腹はペコペコッス。でも金がねーんで、
無銭飲食になっちゃいますからね〜…海軍が無銭飲食なんて笑えないッスから。』

エースはフォークを咥えたまま少し考えてまた肉にフォークを刺した。

エース「ほら食え。金は取らねぇ。」

『…そんな、悪いから大丈夫…』

そこまで言いかけて腹の虫が鳴いた。
エースは笑ってほら食えよ。と促してくる。

カシャり。耳の位置にある金具を回せば口のように頭装備が開き、俺の顔が晒される。

『あ"〜んっ…ん、うまいッスね！』

エース「……そうか。全部食えばいい。」

エースはそう言ってフォークと皿をこちらに押しやって、追加で注文をしていた。
遠慮なく俺はそれを口にした。

追加の注文が届き、店主と少し話した時、エースはガクン。と皿に顔を突っ込んだ。