【ONEPIECE】鎧を纏う【男主】 (ページ23)

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警戒は常にしているが…まだ足りないのだろう。
とりあえず、あの男は少し気をつける必要がありそうだ。なんだか一緒に居て悪い予感しかしない。

…バーソロミューというあの大きい人は、もういなくなってしまっているのか。若に邪魔されたせいで、話しかけるタイミングを失ってしまった。せっかくいい人そうだったというのに…

あまり見慣れない部屋を見回していれば、ミホークさんとバッチリ目が合う。
じっと見つめ返していると、ミホークさんはこっちへ近づいてきて、ガシャン！と無理やり俺の顔の装甲パーツを下げた。

『…？どうしたんスか？』

ミホーク「………また近いうちにお前の船へ行く。」

『あぁ、はい。お待ちしてるッス。』

ミホークさんは俺の肩を2回叩き、部屋から出ていった。
最近ミホークさんが俺の所に訪れることが多くなっている。それほどに暇なのだろうか。

つる「はぁ……さっさと帰んな、アンタはこれからまた仕事なんだからね。」

『はいッス！またお会いしましょう、おつるさん、センゴクさん！』

手を振れば2人とも振り返してくれたので、嬉しくて見えなくなるまで振ってようと思えば、おつるさんに「アンタ壁にぶつかるから前向いて歩きな！」と大声で叱られ、恥ずかしくなったので大人しく前を向いて小走りでその場を去った。

「アンタ壁にぶつかるから前向いて歩きな！」

そんな声が聞こえて、少し口元が緩くなる。きっとA・パーシヴァルが怒られているのであろう。

アイツの顔を見て以来、ことある事にあの顔がチラついて落ち着かない。これは何故なのか。全く分からなかった。

だが、今日珍しく招集に応じた俺は、あの男がいた事に少々驚いた。以前気まぐれで参加した時には居なかったからな。今後もあの男が居るのであれば、参加してもいいかと思ってしまう。

ドフラミンゴ「随分肩入れしてンだな。」

声をかけてきた意外な人物にすこし驚く。
…初対面にしてアイツの素顔を暴いたこの男に、少し嫌悪を感じる。前からいけ好かない男ではあったが。

ミホーク「…何の用だ。」

ドフラミンゴ「別にこれと言って用はねェよ。フフフ…ただ船が近かっただけさ。」

そう言ってあの男は送りの船に乗っていった。
…訳が分からんな。

…さて、次はいつアイツの船に顔を出そうか。
そんな事を考えながら、船に乗り込んだ。