【ONEPIECE】鎧を纏う【男主】 (ページ19)

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〇ページ19

『六式を身につけるには覇気についても理解する必要があるッスね…覇気っていうのは要は自らの意志の力。つまり誰にでも潜在的に持っている力なんス。区分としては大きく3つ……

………というのが覇気ッスね。難しかったッスかね？
でも、中将への昇進条件には、覇気の修得が必須なんスよ。俺と同じとこまで来たいなら、覚えるべきッス！』

まぁ、俺はそこまで覇気を上手く使えているかと言われれば、そうではない。
なんせ、意思なんて目には見えないものだ。纏うことは出来るが、イマイチな効力なので、ここは俺も鍛錬の余地あり。なのである。

『…かく言う俺も、武装色は防御に偏っているし、見聞色はいいとこ個人を特定するくらいで…俺もこれから鍛え上げていく必要アリな物ッス。自然系の能力者と戦闘になった時にも有利になるッスからね！』

覇気に関しては才能もある訳で。覇王色の覇気なんて一切使える気もしない。

…そもそも俺は王でなく騎士だしなぁ…

コビー「む、難しいですね…」

『…そうッスね。ま、ちゃんと鍛えてればそのうち覇気も着いて来るッスよ。多分ッスけど！』

自らの実力を高めるのは必要条件なのだ。
力をつけるには、ただの鍛錬だけではいけない。正しい知識を身につける必要もある。

『どんな敵とも渡り合えるように、正しい知識を身につけることも必要ッスよ。体も頭も全部育てるンスよ！』

「「はいっ！！」」

少し休憩にしよう。そう思い、タオルを2人に投げて渡し、2人の前にゆっくりと座った。
この船の訓練所、懐かしいな。よく体力0になるまでトレーニングして、この床に寝そべってたっけ。

『…2人はなんで海兵になったの？』

2人は顔を見合わせて、各々海兵を志願した理由をポツリポツリと呟いていく。

『…ルフィ。』

コビー君の過去がちらりと見える。たまに、視力が弱った左目が見聞色の効力を発揮して、過去だったり未来が見える。俺の意思では全く見れないので、あまり使い物にはならないけれど。

コビー「な、何故それを！？」

『…何となくッス。
いいと思うッスよ、海賊と友達でも。俺もルフィとは多分友達だし、割と仲良くさせてもらってる海賊の人結構居るし。

…以外って顔ッスね。』

2人は目を丸くしていた。
…確かに中将が海賊と交友を持つだなんて。おかしな話だ。

……思うに、これが俺の正義なのだろう。

ひと休憩して、今度は体作りの基礎を2人に話し始めた。