【ONEPIECE】鎧を纏う【男主】 (ページ18)

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訓練所で待っていたのは、いかにもひ弱そうな少年2人だった。

ガープ「今日からこいつがたまに顔を出して稽古をつけてくれる。」

「う、うわぁっ…！その重厚な鎧！鎧の男、鉄壁の男と名高い海軍の若手ルーキーA・パシヴァール中将ですか、！？
26という若さで中将にまで漕ぎ着け、その実力は計り知れないと元帥までに言わしめた確かな実力者…！」

随分と流暢に俺の事を語り始める眼鏡の子の圧に少し負けて、一歩下がってしまった。
その子の隣の子はいかにも今の言葉で震え上がっているけれど…

『…あー、その通りッス。A・パシヴァールッスよ。
君たちの名前聞いてもいいッスか。』

どうやら、眼鏡の子はコビー。金髪の子はヘルメッポと言うらしい。
先生が言うには、相当な度胸の持ち主だそうだ。

『コビー君にヘルメッポ君。うん、これからよろしくッス！
じゃあ早速、男なら拳で語り合おうッス！2人同時にどうぞッス！全力でかかってくるんスよ！』

剣を壁に立てかけて、拳を構える。
2人は困惑しつつも、掛かってきた。

『そんな攻撃じゃ見切れちゃうッスよ。嵐脚！』

嵐脚で2人同時にダウンした。仲がいいんだなぁ。と思いつつ2人の間の丁度腰あたりの位置に立って上から顔を覗き込む。

『ははは、まだまだッスね。うん、でも初めはそんな感じでも大丈夫ッス！なんせ2人はこれからどんどん成長するんスからね！肉体も、精神も、技術も！

ほら、立てるッスか？』

手を差し出せば、2人は俺の手を握ったので、引っ張って起こす。
いいな、高め合う仲間がいるの。ちょっと羨ましいかもな。

ヘルメッポ「い、今のどうやったんだ！？俺らとの間には少し距離があったのに…」

コビー「斬撃のようなものが飛んできました…脚ですよね！？恐ろしすぎます…」

知らないのも無理はない。海兵で六式を使う人間はあまりいないのだ。
俺は悪魔の実の能力者でないので、この六式の威力については少し限度があるが、能力者となると、相当威力や技の派生が生まれるので、かなり有効な体技と言える。

『頑張れば君たちもできるッスよ。基本的にはCP9が使う技ッスけど、別にあの人たちだけの技ってワケじゃないッスから。

ただ………そうっすね。すこし…難しいッス。』

六式というのは覇気とも関係がある業であり、覇気をまず理解するところから始めなければ、習得は難しい。