【ONEPIECE】鎧を纏う【男主】 (ページ11)

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〇ページ11

『…スモーカーさん、大丈夫ですか？』

スモーカー「…あぁ。問題は無い。」

この柵、壊すのは不可能だ。一体どうしたものか。
…待つしか、ないか。

アラバスタの崩壊も近い。ルフィ達の落ち着きがない様子を見れば分かる。
…これは困ったな。

そう思っていれば、スモーカーさんがルフィ達に声をかけた。

スモーカー「お前らどこまで知ってんだ？クロコダイルは何狙ってる。

…クロコダイルの傍らにいた女…アイツは世界政府が20年追い続けている賞金首だ。」

『……額は確か7000万を越えたはず。クロコダイルと大差ない金額だ。』

そう、20年前に姿を消した少女。ニコ・ロビンが居た。それは俺にも確認できた。なぜあの二人が手を組んだのか。

スモーカー「あの二人が手を組んだ時点でこいつはもうただの国盗りじゃねぇ。ほっときゃ、世界中を巻き込む大事件にすら発展しかねねぇってこった。」

それを説明した上でも、ルフィはクロコダイルを倒す上でそんなのは関係ない。と主張した。

『…で、ここをどうやって抜けるつもりッスか？』

ルフィ「もう太ももまできてるぞ！？」

…期待はしていなかったが、策なしだ。

ゾロは自分の無力さを悔いていた。

「食事中は極力、音を立てませんように。」

巨大ワニの体が浮あがる。
…黒いスーツに身をまとう彼こそが待ち望んでいた救世主。サンジだ。

大きな波がたったが、スモーカーさんは…！

少し濡れた程度で特に変化はなさそうだ…

スモーカー「…今三番目に入ってきたやつを仕留めろ。
今の声、鍵食ったヤツとうなり声一緒だろ。」

『スモーカーさんって耳いいんスね！』

スモーカーさんは少しウザったそうにこちらを睨んではまた目を閉じてじっとしていた。

そしてそのワニを仕留めて出てきたのは鍵

…ではなく謎の白い球体。
雛がかえるようにその球体を割って出てきたのは変な髪型の男で全員が全員拍子抜けしていた。どうやら知り合いのようだ。

まぁ、いい仲ではなかったようで、鍵を遠くに投げ捨てられてしまったわけだが。

ウソップの妙案によってその男はサンジに徹底的に痛めつけられ、悪魔の実の能力によって鍵を制作、解錠にまで至った。

一瞬でバナナワニを始末したルフィ達に驚きつつも早くここから立ち去ろうとするが、壁が崩壊し、水が流れ込む。

『スモーカーさん！』

急いでスモーカーさんの腕を手繰り寄せる。
どんどんと沈んでいくスモーカーさんの体。俺には到底引き上げるまでに至らなかった。