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神の祝福と呪い ページ35

『っ、手厳しいな。』

長谷部「っ!主、ご無事ですか!!?」

明らかに無事では済まないであろう生傷の数々に、徐々に朱く染まっていくシャツ。
全く、僕の鍛錬不足か。それとも、油断してしまったか。
なんにせよ…

『これで、決める。』

目のガーゼが血で濡れて剥がれ落ちる。
パチンと肩の布を外す。

『侮ってもらっては困るのでな!』

敵の動きが止まった隙に、バッサリと体を一刀両断する。

『…吠える相手を間違えたな。』

振り返れば敵は灰になって消えた。

『…っ!』

痛む左目をグッと押さえる。
ボタボタと血が地面に滴る。少し切ったか…

地面に落ちた僕の肩掛けを拾って土埃を払い、僕に差し出してくれたのは薬研。

薬研「…大丈夫か大将。どれ、少し俺に見せてみろ。」

そう言って僕の顔に手を伸ばす薬研を右手で拒絶する。

『…触らない方がいい。』

受け取った肩掛けを左目に当てて落ち着かない呼吸を整える。

『…っ、そろそろ…帰るぞ。』

そう言って術式を展開する。
…早く部屋に戻ってガーゼを貼らなければ。

歌仙「おかえり、主。って、酷い怪我じゃないか!早く湯浴みをして手当を…」

『必要無い、そこをどいてくれ。』

「必要ないって言ったって…!」という歌仙を押しのけて自分の部屋へと一直線に歩く。

部屋の襖を乱雑に開けて鏡を覗く。
…あぁ、本当に見るのが嫌になる。
僕のこの左目…右目は藤の色をしているというのに右目は、

…右目は、焼けた鉄の赤。

必要以上に視えるその目は、僕が犯した罪の重さに反比例して僕に利益をもたらすことの方が多い。

…僕は、罰当たりな人間だ。ただ、それだけなのに…

ガーゼを探すも、見当たらなく、切らしているということに気がつく。
…全く、ツイてない。
そう思いながら着替えを一式持って大浴場へと向かった。



風呂から上がれば、夕飯時でもう大広間からは賑やかな声が聞こえていた。
…腹も、減ったし。顔を出さないということは、出来ないか。

ため息をつきながら、大人しく大広間へと向かった。

広間へ足を踏み入れれば、一目散に飛んでくるのは薬研で。

薬研「大将、頼むよ。本当に、傷を見せてくれ。」

その言葉でこの場は静かになる。

薬研「大将が受けた傷は中傷レベル。かすり傷が大半だが、深い傷もある。頼む、俺に見させてくれ。」

薬研は僕の腕を掴んで離してはくれなかった。

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作者名:みるつき | 作成日時:2021年12月24日 0時

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