検索窓
今日:16 hit、昨日:14 hit、合計:17,794 hit

ページ30

朝食中も、片付け中も、そして現在の彼と一緒の出陣中も。
ずっと頭に残るのは今朝彼に聞かれた言葉ばかり。
…本当にバレているのかな、彼の僕に接する態度はいつも通り?いや、心做しか距離が遠い気もする。

「っ、!燭台切!!!!!」

目の前に迫っていた敵が放つ矢を彼が払ってくれて、僕に届くことは無かった。

「怪我はないか、こんな戦場のど真ん中でぼやっとするな。…後ろに下がっていろ。」

『…っあ、あぁ。』

後ろに下がれ。そう言われたことよりも、彼に幻滅されたのでは。ということばかり気になって仕方がない。

太鼓鐘「おいおいみっちゃん!そんなにへなへなしてると、俺が全部派手にかっさらっちゃうぜ!」

『あぁ………うん…貞ちゃんがんばれ。』

何も頭に入って来なかった。
どうしようどうしよう。Aくんに嫌われたら…

そう思えば思うほど、酷く苦しくて仕方ないのだ。

昼食中も、夕食中も、入浴中でもぐるぐるとそんなことを考え続けてる。

「燭台切。」

『ぁ…なんだい、Aくん。』

にっこりと笑顔を作りながら彼の方に向く。
髪の毛を乾かさずに手拭いでガシガシと拭きながらこちらへ来るAくん。
…はぁ…どうしたら僕は…

「髪を乾かしに来てくれないか。あと


…今日は一緒に寝てくれないか。」

『あぁ、わかった………………え?』

では待っている。と立ち去ったA君の言葉を思い出す。
…髪を乾かして、一緒に、寝る?
どういう風の吹き回し?えっと、どうしたら…

困惑しつつも、とりあえず待たせる訳には行かないので、部屋へと急いだ。

髪の毛を乾かしている間、どういうことなのか考えたが、髪の毛を乾かしきるまでに結論は出なかった。

……そして、よりによって1枚の布団で…寝ることに……

「燭台切光忠。」

『は、はい。』

改まった呼び方にヒヤリと首元が寒くなる。
感じる物が殺気のそれだ…

「今日は、あまり調子が良くなさそうだが。何かあったか?」

『っ、いや…何も無いんだけどね。』

そう誤魔化す。きっとバレてる。でも、自分の口から言うだなんて、そんなこと…僕には無理だ…。

「…そうか。別に話したくないなら話さなくてもいい。
ただ…今宵は……」

そう言って彼はぎゅっと僕の腕を抱きしめる。
突然のことに驚き、彼の顔を見れば、藤色の瞳がふっと細められる。

「今宵は、僕がお前の悪夢を断ち切ってやろう。」

その言葉に、何故か心臓が騒ぎ始めた。

|→←|


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!

今日の近侍

宗三左文字


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるつき | 作成日時:2021年12月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。