式典 ページ41
「あぁ、ナイン。そういえば、君は知らなかったね。アンドロイドの革命後、記念式典が執り行われてね。
その時、マーカスは勿論僕も参加させてもらったんだ、その時に彼も招待するといい。とマーカスが提案してくれて彼を招待したんだけれど…
結果としては断られた。いや何、彼はその日仕事でね。どうしても外せない。と断られたんだ。まぁ仕事が仕事だ、仕方ないなと踏ん切りをつけて大人しく式典に一人で参加したんだ。
式の序盤、マーカスが演説している途中、式をジャックしようとする人間が暴動を起こしてね。コナーと連れの警部補さんもいたんだけれど、彼らは最後列に居てね、最前列まで人がびっしりで中々前に出てこれず、事態は進展していくばかりだった。」
そんな中、1人どよめく人混みの中を割ってこちら側へ向かっていく人が居た。
ぴっしりとしたシワひとつない警察の制服を身に纏い、帽子を深く被ったその人は軽々とステージへ乗り出し、落ち着いた様子で犯人に声をかけた。
『こんな素晴らしい式典に鮮血を散らすなんて事、僕はしたくないよ。君だって、痛いのは嫌だろう？
ほら、ここは痛み分け？って事で。』
どうかな。と笑い、帽子を投げ捨てるその人物の顔を見て驚いた。
「…！A……！？」
未だ興奮が収まらない様子の犯人はそれに応じる訳もなく、犯人が持つナイフが彼の方へと向く。
そして、彼は容易く犯人との距離を詰めて、手早く犯人を気絶させた。
あの時のカッコ良さと言ったらこの上ないね。普段のふんわりとした可愛さとのギャップが良かった。
…それはともかく、ひと仕事終えた彼はこちらを見てふふっと笑い
『ごめんねサイモン。実は今日仕事でここに来る予定だったんだ。わざわざ断って秘密にしておく必要はなかったんだけど、やっぱり今日は記念すべき日だし、サプライズも悪くない、よね？』
とあざとく聞いてきた。
そんな彼に、僕は頷くしかなかった。
そして彼は良かったと胸をなでおろして、仕事だから。とステージの上から1つ会釈をして降りていった。
ノース「食えない男ね。」
「あぁ、彼は素敵だろう？」
マーカス「彼が居てくれて助かったよ。後でこちらからも話に行くつもりだが、君からも再度お礼を伝えておいてくれ。」
そんなことを司会が話している間に通信で話していた。
「なぁナイン、彼は仕事中いつもこう…クールなのかい？…それはいいな、君の職場、掃除員とか募集してないのか？…それは残念、諦めるしかないか。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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みるつき(プロフ) - 久遠さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2021年9月30日 7時) (
レス) id: 6d3e2c4d61 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ご返答有難うございます！みるつきさんに出会えてよかったです！どのキャラクターも好きなので愛のある文を見ながら幸福に浸ってます笑ぜひこれからも陰ながら応援させて頂きます！ (2021年9月30日 0時) (レス) id: b6c6520ef9 (このIDを非表示/違反報告)
みるつき(プロフ) - 久遠さん» コメントありがとうございます！私もネタを忘れぬうちに書き進めたいと思っておりますので、気長にお待ちください！笑中々、お話が長引いてたり、キャラクターが偏っているので、これからはバランスよく書いていきたいと思っています！ぜひこれからもご愛読ください！ (2021年9月29日 22時) (レス) id: 6d3e2c4d61 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ワクワクしながら更新をお待ちしております笑 お体に無理のない様に余裕のある時で構いませんので更新してくださるととても嬉しいです！自分的には短編でそれぞれのお話を書いて頂きたいです！本当に有難うございます！ (2021年9月29日 21時) (レス) @page18 id: b6c6520ef9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるつき | 作成日時：2021年9月26日 10時
