大好きだよ、お兄ちゃん...(in×ym)

13. ページ14

kei:side



涼介「なんかあったり、辛い事あったらさ...
俺に相談してね...？」





「う、うん。。」









涼介にまた嘘ついちゃった...









涼介に、相談...？




できない...できるわけないじゃん...









俺の気持ち伝えて、良い事なんて一つもない...









ただ、涼介と俺の間に距離ができるだけ...









想いが伝えられない自分が嫌で、
それを忘れたくて、
毎日のように誰かを抱く...。






ただ俺のこの気持ちを埋めてくれるなら、
誰だって、抱くよ...。








でも、もうこんな事したくない。









俺の噂は学校中に広まっている...








涼介の耳にも届いてるはずだ......。








光と話してた内容も多分その事について...









涼介、ごめん。こんなお兄ちゃんでごめん。









ふと、知念と帰った時の事を思い出した...









______________________





知念「ねぇ、慧ちゃん...」





「なぁに？」






知念「自分の気持ちに正直になってよ...」








「え？俺はずっと正直だよ...？」







知念「もう、これ以上嘘つかないで...」









知念「......慧ちゃんが素直にならないなら...
僕が....奪っちゃうから...。」








「え...........？」








知念「....じゃ、バイバイ。」









__________________









知念は、何を奪うの？







俺が嘘をついてる...？









もしかして、知念は俺の気持ちに気付いてる...？









しばらく考えてみても、知念の言葉の意味が、
全く、わからなかった...









でも、この言葉の意味をわかってたら...









あの出来事は起こらなかったかもしれない...









この時の俺は....いや、この時の俺達四人は...









明日から四人の今の関係が変わってしまう事を...









まだ、知らない....。

14.→←12.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す