紡がれる糸 (ページ10)

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８話ページ10

「基礎訓練もなしに？」

「その基礎を知る為の実践さ!ただし今度はブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」

オールマイトが言うに今回の訓練の状況説明はこうだった。

「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて、「ヒーロー」はそれを処理しようとしている。そして勝敗の決まりは、「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」を回収すること。「敵」は制限時間までに「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえること。

「コンビ及び対戦相手はくじだ!」

「適当なのですか!?」

「プロは他事務所のヒーローと急増チームアップすることが多いし、そういう事じゃないかな…」

「そうか…！先を見据えた計らい…失礼いたしました!」

「いいよ!!早くやろ!!」

みんながくじを引いて、私も引いたのだが…。そのくじは少し違った。

「あの、オールマイト先生。私のくじに星のマークがついているのですが…」

「そのくじを引いたのは袴田少女だったか!そのくじは私とのタイマン勝負ができるくじだ!」

「…はい？つまりオールマイト先生と戦うんですか？」

「そうさ!!君が「ヒーロー」で私が「敵」だ！配慮して、私と君の戦いは最後に行う!!」

こうして私にとっては地獄の時間となったヒーロー基礎学が始まった。

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