紡がれる糸 (ページ6)

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４話ページ6

第１種目は５０m走。

ここは自力で走った。

「意外と走るの早いな」

A「うん。５秒３２悪くはないかも。焦凍くんも速かったね」

「そうか？」

A「うん！」

第２種目は握力。

私の個性はファイバーマスター。だからここでは個性が発揮できる。

A「記録は…」

「お、３２０キロだな」

A「やっぱりここが限界かな…」

次々と種目をこなしていき、いよいよ個性把握テストも終わりが近づいて来た。

私と焦凍くんも最後の種目であるソフトボール投げが終わり見学していた。

「あいつ、あのままじゃ除籍処分になっちまうな…」

A「うん…」

緑谷くんが個性を使い、ボールを投げようとした瞬間。彼の個性は消えてしまった。相澤先生の抹消によって。

そして、相澤先生から叱責をされた。相澤先生は見込み０と思っているのだろうか。

A「…！」

違う。緑谷くんはコツが掴めてないだけだ。だから今できることを彼は今しようとしているだけだ。

緑谷くんが投げたボールは空高く飛んだ。記録は７０５.３m。私の記録を上回った。

だが、その記録を聞いて爆豪くんは緑谷くんに殴りかかろうとしていた。

「どーいうことだ、こら。ワケを言え、デクてめぇ！！」

「うわああ！！！」

「んぐぇ！！ぐっ…なんだこの糸、千切れねぇ…！！」

「…A、ありがとうな」

A「いえ…私は彼を止めたまでですから」

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