紡がれる糸 (ページ3)

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１話ページ3

「行ってらっしゃい、A」

A「行ってきます、お父さん」

彼女の名前は袴田A。No.４ヒーローベストジーニストの娘であり、雄英高校ヒーロー科の生徒でもある。

Aはヒーローを目指すべく、新しい仲間と共に高校生活を送れることに心を踊らせていた。どんなことが待っていようと『Plus Ultra！』更なる高みへいけるのだから。

Aは電車を降りると、紅白の頭をし、雄英の制服を着た男子高校生を見かけた。

A「おはよう、焦凍くん」

「お、Aか。おはよう」

彼の名は轟焦凍。No.２ヒーローエンデヴァーの息子だ。

以前にエンデヴァーとジーニストがチームを組むことがあり、そのときに二人は知り合ったのだ。互いにヒーローの息子、娘として。それ以来、二人は連絡をよく取り合う仲になったのだ。

「今年もよろしくな、A」

A「よろしくね、焦凍くん」

二人は他愛もない話をしながら、雄英の門をくぐった。

正面ロータリーに貼られている紙。ヒーロー科、普通科、サポート科に分けられており、二人はその紙を眺めていた。

「同じクラスだな」

A「本当だ…！」

「よかった。知り合いがAしかいねぇからな。嬉しい」

A「私も！」

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