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幸せが49個 ページ9
凶「ほら、そこに座れ。頭を洗ってやる」
体を洗い終わったあと、凶一郎にそう言われて椅子に座った。お湯をシャワーでかけられ、シャンプーをされる。洗いながら、頭のツボを押しているのか気持ちがいい。シャンプーがし終わり、トリートメントをされる。そして、丁寧に洗い流される。
A「ありがとう。じゃあ、凶一郎の頭洗ってもいい？」
凶「お願いしよう」
凶一郎が椅子に座る。お湯で髪を濡らし、シャンプーをしていく。優しい手付きで洗い流し、トリートメントをする。そして、お湯で流して水気をできるだけ取る。
それが終わると、凶一郎とお風呂に入った。濁り湯でよかったと心底思った。
凶「ふー、気持ちがいいな」
A「うん。のぼせないようにしなきゃ」
月を眺めながら、少しの間だけ沈黙が続く。口を開いたのは凶一郎だった。
凶「なぁA」
A「どうしたの？凶一郎」
凶「いつもありがとうな」
A「…私こそ、いつもありがとうね凶一郎」
凶「A、これからもずっといてくれるか？」
A「もちろんだよ、凶一郎のことが好きなんだから」
凶「ふふ、そうか…」
凶一郎はそれだけ言うと、私肩に手を置き、ぎゅっと寄せた。私もそれに反応するように、凶一郎の方へ少し寄った。
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作者名：Yuma | 作成日時：2023年8月24日 11時
