幸せが47個 ページ7
隣の部屋で辛三や嫌五たちがギャーギャーと騒いでいる。四怨はアダルトな動画を鑑賞していた。
四「ったく、こんなのの何が面白いんだか」
二「なんであんたも観てんだい」
二刃は四怨の頭をゴッという音を立てて殴った。六美は窓際の椅子に座り、景色を眺めていた。
A「ねぇ、六美」
六「なあに、A姉ちゃん」
A「太陽にあのこと話すの？」
六「なんだ、気付いてたの？」
A「いや、なんとなくね。出先のほうが思いきって話せることも多いから。
大丈夫だよ、太陽ならちゃんと受け止めてくれる。心配する必要なんてないよ」
六「ありがとう、A姉ちゃん…」
そして、六美達と温泉に入ったり太陽達と卓球をしたりと、楽しい時間を過ごした。
今はご飯の時間だ。色々と客が来ている。だから、夜桜因縁の相手に、週刊スパイの記者、あとは凶一郎アンチ勢の奴らとか。沢山の人達がこの旅館に来ていた。
隣では辛三が四怨に唐揚げを盗られている。
A「(…そういえば今世でも、前世でも、最後の家族との思い出は温泉旅行だったなぁ…。懐かしい)」
そんなことを思いながらご飯を食べおわりお茶を啜っていると、頭に液体がかかった。お酒の匂いがするから、それが頭にかかっているのだろう。来ている寝間着が濡れていく。そして、辺りがシーンと静まり返る。
「！やっべぇ…」
お酒をかけた犯人は、二刃が前に潰した組のボスだ。別にわざとじゃないから怒らないけど。
六「A姉ちゃん、大丈夫！？」
二「っ！あんたよくもっ…！」
A「大丈夫だよ、二刃。相手はわざとしたんじゃないから」
二「でもっ…！」
A「いいから、ね？あと、頭とか色々と濡れちゃったから着替えてくる。ご飯の時間楽しんでね」
それだけ言うと、早足で宴会場を去った。
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作者名：Yuma | 作成日時：2023年8月24日 11時
