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幸せが74個 ページ34
夜、太陽のお見舞いに行った。太陽はすやすやと眠っていた。
A「太陽の調子は？」
六「A姉ちゃん！動いて大丈夫なの？」
A「うん、大丈夫。あ、七悪からは聞いてたけど、『血桜』かなり減ったね」
六「うん。みんなのお陰でね」
小声で話していると、後ろからポンポンと叩かれる。
凶「消灯時間です…。あと、動くなと七悪から口酸っぱく言われていただろう。ほら、部屋に帰るぞ」
六「A姉ちゃん？」
A「違うの！これには訳がっ…！」
六「ダメよ姉ちゃん。凶一郎兄ちゃんお願いね♡」
凶「任しておけ、六美♡」
A「え、ちょ、待っ」
部屋を抜け出すのはダメとわかってたいたんです！もちろん動くのも！それでも太陽が心配だったの！
凶一郎に横抱きにされ、部屋に連れ帰られた。部屋に着くなり、ベッドに下ろされ布団をかけられた。凶一郎は私のベッドサイドに椅子を持ってきて本を読み始める。
凶「勝手に部屋を抜け出すんじゃない。それに、今回はお前が一番重症だったんだ。怪我人は大人しく寝てることだな」
A「そうだけど、太陽のこと心配だったんだもん…」
凶「アイツはお前のことを心配していたけどな」
A「……」
凶「今夜はお前が部屋を抜け出さないように見張っててやる」
A「はいはい…」
ペラペラと本のページをめくる音を聴きながら、眠りについた。
後日、七悪には怒られた。
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作者名：Yuma | 作成日時：2023年8月24日 11時
