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幸せが43個 ページ3
気がつけば、お義父さんに拐われていた。
A「……、お久しぶりですお義父さん」
百「久しぶりだな、A。元気で何よりだ」
A「お義父さんも、お元気そうで何よりです。…で、これは何のマネですか？」
百「お前なら分かるんじゃないのか？開花を使えば一瞬だろう」
開花…。17歳のときに、六美を救出するときに開花をして以来、使っていない。あまり、影響を出させないため少しだけ開花を使う。大丈夫、太陽も六美も助かる。葉桜部隊も全滅する。
百「来たか」
A「凶一郎！」
凶「9代目と分けあった『桜の指輪』。あんたがそれを持つ資格はない。Aとともに返して貰おうか、父さん」
お義父さんの口角が上がった。
百「変わらないな、凶一郎。元気そうで何よりだ。お前も傍受して知っているだろう。葉桜部隊は全滅した。家族は全員無事のようだ。どうやら彼を『覚醒』させたらしい。さすが、自慢の我が子達だ。
しかし、この森も変わらないな。皆で植えた兄妹の花がこんなに沢山…」
凶「父さん」
凶一郎が遮る。
凶「生きてたことに、今さら驚きはしない。だが…、『タンポポ』を利用してまで、なぜ太陽を強くした？
夜桜当主の血は劇薬だ。血からを求めてその血を取り込み、命を落とした者は数少なくない。よほどのことがなければ、六美もこんな手段は選ばなかったろう」
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作者名：Yuma | 作成日時：2023年8月24日 11時
