俺の妻がイケメン過ぎるby 凶一郎2 (ページ19)

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幸せが59個ページ19

皮「人の命を笑うなって？どんな命も平等に軽い。笑うしかねェんだ、よ…」

皮下は自身の異変に気付いた。地面に落ちる右手首。そして、頭が落ちる。少し遅れて体も地面へ倒れた。
目の前で起こったことに凶一郎と太陽は混乱を隠せない。

A「二人とも落ち着いて」

Aからはわかるかのように、殺気が放たれていた。

A「本名『川下真』。1914年7月28日、ここ白骨島で出生」

太「1914年…！？」

A「ずっと前から資料を集めては調べてた。信じ難いと思うけど確かだよ。写真に筆跡、論文に渡航歴…確実な情報も集めて、戦前にまで遡ることができた。

元旧日本軍陸軍軍医兼川下医院院長。100年にも亘り、歴史の陰を蠢いてきた化け物よ」

皮「ひでーなー、俺はフツーの人間だぞ。化け物だなんてお前らには言われたくねぇよ、夜桜」

皮下の目には純血の夜桜しか持たない、花の目があった。

A「そう…、"元"普通の人間だったあなたは夜桜の研究をしていた。あなたが夜桜を知ったのは対戦開始の直後だった。医学校首席で卒業したあなたに軍のお偉いが密命を持ってきた。

その内容は、夜桜という超人の家系を研究し、生物兵器として実戦投入を目指すのを課せられた。でも、日本が敗れ、全ての研究は揉み消された…。

そうじゃないの？」

皮「そこまでの情報を、どこで仕入れた？」

A「さあ？あなたに教える筋合いはないわよ」

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