俺の妻がイケメン過ぎるby 凶一郎2 (ページ16)

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幸せが56個ページ16

四怨『タンポポの外部との取引データを仲間(ケンヂ)と回収(サルベージ)したところ、「計画書」らしきものを修復できた。

設計図にないアジトの最深部に2000t超の濃縮「葉桜」が保管されている。単純計算で100億人を越える。保管庫ごと爆薬で覆われており、上層で合成された葉桜が貯蔵量の上限に達した瞬間、アジトごと爆散。大量の葉桜が海中に放出される。

この海域の海流なら数年で大洋表層に行き渡る。凄まじい速さで沿岸主要国を浸潤するだろう。適合するものはごくわずか。多くは耐えきれず自壊し、不完全なものは暴走を始める。

選別と混乱の始まりだ』

太「なんでそんなことを…！？」

凶「終末論者、無政府主義者、愉快犯。もしくは…それ以外か」

四『このバカげた通称「種まき計画」阻止が最優先事項になった。葉桜合成完了と、それに伴う爆発まで残り約30分。現在降下中の太陽·凶一郎·Aの動向を見つつ、他は予定通りアジト制圧を続けてくれ」

四怨からの通信を切られる。ここからは時間との問題だ。

太陽と凶一郎と共に、最深部ゲートに向かった。敵はさっきよりも少ない。また、四怨から通信が入った。

四『太陽·凶一郎·Aスマン。やっと防衛システムを破ったとこだ。改めて「種まき計画」の起爆プログラムに侵入及び、阻止を開始する』

凶「了解。どちらが先に制圧できるか競争だな」

四『よーし、負けた方がうな重おごりな』

A「こちらも最深部ゲートに到着。これより、皮下の逮捕を開始します」

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