幸せが51個 ページ11
辛三「太陽、無事でよかった…」
背後から声がするので、ビックリした。上から声がしたので見上げると、壁に張り付いている辛三がいた。
六「辛三兄ちゃん！」
辛「太陽が心配で、大急ぎで海賊艦隊沈めてきた…」
四「急いでどうにかなるのスゲェな」
六「おかげさまでこの通り元気よ！ホラ、折角だし抱っこでも…」
辛三「わー！ストップストップ、近付けないで！！
お、俺力強すぎるから、赤ん坊とか触っただけで爆散しそうでこわい…」
四「お前の発想がこえーよ」
七「フフ…、そんなに怯えなくてもいいんだよ、辛三兄ちゃん。子供なりに安全な人だってちゃんとわかるものだよ。僕も末っ子だからよくわかるんだ」
太陽を抱っこする七悪。
嫌「そうそう。俺も上下に兄弟がいるし、どっちの気持ちもよくわかるぜ〜。そんで、やっぱ子供あやすにはこれが一番…」
嫌五が手に持っているものを太陽に見せないように、嫌五を締め上げる。
A「天使に変なこと吹き込まないで」
嫌「だってガキってウ○コ好きじゃん…」
二「あんたは特にそうだったね」
それは絶対に悪影響だと思う。
凶「いくら姿形が変わろうと、所詮はあのダメ婿だろう」
A「凶一郎！」
凶「全く、何が楽しいのやら…」
太陽は凶一郎の足元へ行き、「ひゅんひゅん〜！」と言って楽しそうにしている。凶一郎は無言のままだ。
六「やっぱりさすがに凶一郎兄ちゃんは無理か…」
A「ううん、よく見て六美。普段の太陽への憎しみと今の太陽の愛しさで脳がバグって、立ったまま死んでる」
六「えぇ！！？」
七「長男に末っ子属性はテキメンだからね」
その後、凶一郎はほおっておかれ、太陽と誰が一緒に寝るかでジャンケン大会が始まり、六美が勝ち取った。翌日の朝には、太陽の悲鳴が聞こえてきた。
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作者名：Yuma | 作成日時：2023年8月24日 11時
