敬語美少女は知っている (ページ21)

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23話　フランス人形ページ21

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だって聞こえてきたのは高くて甘い、ソプラノボイスだったから。

普通に喋っているだけなのに、切なくて切れちゃいそうな線を振り絞るようにして出してる声。

女子の私でも出せないほど高い声に、甘い声。

今の声、女の子だったよね、そうだよね？！

皆を見回すと私よりもショックを受けた顔をしてるのは、皆だった。

「声、女子だったよな・・・」

皆が混乱してる中、小塚君もだけが心当たりあるような顔をしてた。

「あ、もしかして・・・」

その声は聞こえてないのか、若武がピシッと背を伸ばして髪を手櫛で梳かす。

なんか、前もやってたよね、それ。

横目でそれを見てると、足音が近ずいてきて、振り向く。

「こんにちは。」

・・・・・・私はもう、うっとり。

だって、女の子が凄く、整ってるというより、完璧に作られたようだったから。

綺麗で高い鼻とか、ピンクの唇も、眉、綺麗な金髪の髪だって、どのパーツを取っても百点満点かそれ以上。

しかも、バランスが完璧。

小さ頃に憧れてたおとぎ話のお姫様みたい。

人生でこんなに可愛い子、見たことない。

確かにこんな可愛さだったら、上杉君の言う、すぐ変な人に絡まれるも納得。

ひたすら、頭が機能停止状態みんなして見惚れてると、小塚君が控えめに手を振る。

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