20話 臨時メンバー ページ18
立花said
＊急に妖怪パソコンは知っているのP286に飛びます。
手元に本がある方は、その前の忍の家に潜入していく所などをお読みください。
忍のパソコンルームに行くまでの間、上杉君が隣の家で危険ドラックが製造されていることを話し、それを摘発するために、パソコンのデータを抜き取って、証拠にするのだと説明した。
「まずパスワードの解読からだろ」
上杉君の言葉に、忍があっさり答える。
「無線LANなら、ネットに無料の解析ソフトが出てる。まずそれで解読できるかどうか試してみよう。ダメだったら、別の方法を取る。無線LANくらいなんとでもなる」
その微笑みは、とても生き生きとして鮮やかだった。
それで私は思ったんだ、忍はすっごく嬉しいんだなって。
上杉君との関係は修復できたからだ。
きっと上杉君も同じ気持ちだろう。
壊れかけた友情は、復活したんだ。
それは忍の為にも、上杉君のためにも素晴らしいことで、私はとても幸せな気持ちになった。
嬉しく思っていると、それまで忍と話をしてた上杉君が急に考え込むような顔になる。
不思議に思ってると、上杉君がゆっくりと顔をあげて、立ち止まる。
みんなも何かと思って不思議な顔をしながら立ち止まってる。
「・・・あの、臨時でメンバー、追加してもいいか。」
は？
私がびっくりしてると、
「無線LANの乗っ取りは簡単でできるかもしれねーけど、七鬼と俺のパソコンを踏み台にしたサイバーテロは、簡単に解決できる問題じゃ無い。人数が増えた方が効率もアップするはずだと思う。お前ら、この考えにどう思うか。」
確かに。
セキュリティがキツそうな忍と上杉君のパソコンを踏み台にしたぐらいの能力も持ち主を相手にするのは簡単じゃ無いだろう。
その上、私達は上杉君と忍はITに長けてるけど、他のみんなはそうか分からない。
そう思って賛成することにした。
「確かに、その方が効率もアップすると思うよ。私は上杉君の考えに一票。」
それに小塚君も頷く。
「僕もそう思う。」
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作者名：デラ | 作成日時：2021年1月17日 8時
