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13話 探偵チーム ページ12
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「・・・何かあったんですか。」
笑みを消してたずねると上杉君は困った顔になる。
「あ、別に別に無理して話さなくていいですよ。」
その声に被せる様にして上杉君の吐き出す様な声が被される。
「俺、感情的になって、感情任せに自分の意思と反対のこと言った。」
上杉君でも感情的になる事あるんですか。
自分の意思と反対のこと言うもの。
なんだか意外。
「俺、小学六年生から友達と探偵チーム組んでんだ。」
ゆっくり言葉を選ぶかの様に話し始める上杉君。
「確かに今までも多少の意見の違いとかはあったけど、この前、メンバー同士で意見が食いがったんだ。結局全員が感情的に言いたいこと言って、最終的には多分、俺の一言が原因で解散することになった。」
だから憂鬱そうな顔をしてたんですか。
それに自分が原因を作ったと思って自分を責めちゃうし。
「俺はまだやり直したいって思ってる。けど、あの場で解散に持ち込むまでの一言は俺が言った。だから、まず言い出す権利があるのか、言ったところで、再結成への確率はごく低いし。」
眉を寄せてる上杉君。
「・・・お前だったら、どうする。」
その声と表情には私に素直に意見を求めてるのと、試してる様な雰囲気がどっちもある。
多分、この答えは上杉君にとって私に出した一種の問題なんだろうな。
「上杉君が元に戻りたいと思ってるんだったら、元に戻る努力をすればいいじゃ無いですか。」
それに上杉君が口を開く。
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作者名：デラ | 作成日時：2021年1月17日 8時
