＠はじめての音楽室登校 ページ4
校門の前に立っていたのは、坂田先生と浦田先生だった。
さ｢さあさあ、こっち……浦田先生の事はほっといてい((う｢何言ってんだよ。坂田先生の事は気にしないでね？｣
さ｢黙ってください。おちび先生。｣
う｢あとで殺す。ﾆﾔ｣
さ｢なんか、腹立つ。｣
貴『あの、音楽室は……』
さ｢ぶーんって行ってばーんって曲がってどーんで突き当たりにぼよーんって音楽室があるでな！それじゃー。｣
う｢あ……瀬戸？｣
貴『はい。』
う｢これ、地図だから。｣
地図を浦田先生から渡され、昇降口に向かう。
背後から何か近づくような気配がしたのですぐさま走った。
適当に走っていると、何かにぶつかったような感覚の後、ｶﾁｬとドアが開く。
貴『う……いった……！』
｢あ、大丈夫？なんか用？｣
貴『あの、ここどこですか？』
｢音楽室だけど。｣
飛び込んだのは、目的地の音楽室。
貴『あの、今日から……』
｢もしかして、A……？｣
自分の名前を言われた。
貴『そうです……』
顔を上げると、そこにはイケメンがいた。
え、誰この先生。
と真っ先に浮かぶ。
そ｢困った顔しないで？俺、そらる。で、なんかピアノを弾いてんのがまふまふ。君、今日から音楽室登校の瀬戸Aだよね。よろしく……｣
ｷﾞｭ
貴『ん？』
いつの間にか、そらる先生にハグされていた。
そ｢音楽室登校でのお約束は、遅れたら直ぐに俺とハグね？まふの場合は、なでなでだけど。あとは、昼食の食べさせあいかな？でも間接キスだからね？セクハラとかじゃないから。｣
貴『(絶対、セクハラ……)あ、はい……』
そ｢なら、そこに荷物置いてきて。｣
言われた通り、荷物を置いてそらる先生の所へ行く。
そ｢じゃあ、自己紹介ね。さっきも言ったけど。そらるだからね？｣
ま｢僕はまふまふっていいます。よろしく！｣
貴『私は瀬戸Aです。そらる先生、まふまふ先生、よろしくお願いします。』
そ｢それと……もう、Aの母親から聞いてるけど…“余命宣告”されてるんだって？詳しく教えて。｣
余命宣告……？
そんなこと、きいてない。
そんなに酷いの？
私の病気……
貴『し、知らないです……』
ま｢？｣
そ｢え？｣
貴『余命宣告……なんて…聴いてません。』
そ｢……｣
ま｢そらるさん…………｣
そ｢分かった……悪かったね、、あえて言うけど……Aの命はあと5年持つかどうかなんだって……言われてないのなら…俺らだけの秘密にしよう。｣
貴『はい……』
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作者名：August.glow | 作成日時：2019年2月20日 17時
