今夜このまま (ページ26)

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・微α ページ26

お家に着いて玄関先で腰を抱かれて引き寄せられる。

『どこがいい？』

「…なんの話、？」

『ちゅしてあげるとこ』

「全部、」

『じゃあここじゃ出来ないね』

そのまま横抱きにされて持ってきた荷物も玄関に置きっぱなしでベッドに連れていかれる。

『電気は？』

「付けときたいかも」

『なんで？』

「ドンヒョクくんのお顔、かわいいから、」

『消すわ』

ベッドサイドのムードランプだけ付けて

その後は全て彼に委ねた

ドンヒョクくんの妖艶な視線が絡みついて唇が塞がれる。

甘い。

どんどん絆されては解されての繰り返し

「ドンヒョクくんっ、！すき…っ」

って言ったら

『A、俺も…っ』

って言ってくれる

それがどういう好きなのかは、分かんないけど

私は本当に好きなのになーって切なくなる

好きになった私が悪いんだろうけど

とにかく今は、ああ、ドンヒョクくんと繋がってる…しあわせでしかないよ

ドンヒョクくんの愛に溺れながら意識を手放した

目が覚めたらドンヒョクくんはまだ寝てた

寝顔があまりにも子犬すぎてしんどい可愛い

思わず鼻にちゅってしてしまう

「…寝顔見なきゃ良かったなー、」

帰りたく無くなっちゃうじゃない

ぐっすり眠るドンヒョクくんの腕からすり抜けて床に落ちた衣服を拾い上げる

シャワーだけ借りて浴びたら

静かに帰ろうと思った