藍ちゃんの恋人 2

藍ちゃんと夏、海デート ページ10

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じりじりと肌を焦がすように照りつける太陽

風に乗って流れてくる潮の香り

波の音が、一層夏を感じさせる。




今日は藍と、海に来た。




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【 藍ちゃんと夏、海デート 】


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キッカケは何気ない会話から。


「なーんか夏らしいことしてえなあ」

「夏らしいこと？」

「花火とか、祭りとか？…あ！」

「どうしたの？」

「A！海行こ！」

「…えっ」

「ねっ、ねっ？行こ！海！」


目をキラキラとさせる藍を断ることも出来ずにOKした。



…なんてのは言い訳で、実は私も行きたいと思っていたのは藍には内緒。






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夏休み期間ともあってか、子供連れをはじめ多くの人が海へ来ていた。

私も久しぶりの海に、思わず浮き足立つ。



「じゃあ藍」

「ん？」

「私ちょっと着替えてくるね」


そう言うと、藍は微かに表情を緩ませる。


「…うん！」


そんなに楽しみそうな顔されたら、なんだかちょっとだけプレッシャー。

藍の為にと新調した水着。

彼氏持ちの友人に付き合ってもらって選んだ水着。


喜んで、くれるかな…


期待とと緊張を抱きながら更衣室へ足を進めた。




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“せっかくだもん攻めなきゃ”と友人に推されて買った水着。

下がスカートタイプのものでとっても可愛らしい。
だから私も買うときはついワクワクして購入を決めた。


でも、いざ着てみると…

なんとも言えない恥ずかしさがこみ上げる。


もう少し早く海デートが決まっていれば、この水着を着るために体を絞ることも出来たけれど、まあ今更そんなことを言っても遅い。


意を決して更衣室を出て、待ってくれている彼の元へ向かった。




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