藍ちゃんと夏、海デート ページ12
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「ぶかぶかだね〜」
「藍のなんだから仕方ないでしょ？」
「んふふ」
「なに？」
「かーわいーなあ」
「…、」
「好きな子の広範囲を自分の服で隠してるなんて、なんつーか、男のロマン？」
「…ふふ、なにそれ」
「いやだからさあ、」
「…藍、やっぱりなんか顔赤く、」
「え？なに？全然分かんない」
そんなあからさまな誤魔化し方に、つい少し笑ってしまう。
パーカーから出た指先を、藍に小さく絡め取られればそのまま手を引かれて、私達は砂浜を歩いた。
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露出された白い肌を他の男の目に触れさせたくなくて無理矢理着せたパーカー
愛らしい水着の上から俺のパーカーを羽織って手先と足を出すAは、俺にとってはまるで逆効果。
トドメとばかりに、パーカーを羽織って嬉しそうにするA
ほんとにこの子は、俺を困らせる天才
ここは外で、周りには多くの人
言葉を繋いでなんとか気を沈めるのにこっちは必死だってのに。
「あっちいなあ」
「ねえ藍、ちょっと脱いでもいい？」
「…え、なんでなんで？
ハッ…まさかA、俺以外の男に見せつけようとしてる…？」
「な、っわけないでしょ！」
「ハハ、なんてな。」
「もう…ちょっと暑くなっただけだってば、」
「もしほんとにそんな事考えてたら…
お仕置きの刑〜」
…笑えない。
にこやかに話す藍とは裏腹に、まるで冗談に聞こえないその言葉。
「…藍のために選んだんだよ、」
「…え？」
「藍に喜んで欲しくて選んだ水着だから、他の人に見られても、別に嬉しくない…」
暑さにやられてしまったか、
口が勝手にそんなことを口走る。
何言ってるの私……
と反省したところで、藍がひとつ息を吐く。
頭を掻いて顔をあげたところで、目が合った。
どこか熱っぽい瞳に胸がトクンと動く。
「あーもうだからさあ…
帰ったら覚えとけよ、」
そう言えば火照った君の顔は、きっとこの暑さのせいじゃない。
まあ俺は優しいから、暑さのせいだと言う君の言い訳くらい聞いてあげるけど。
煽ったのは、君のほう。
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どんたろす - いつも素敵な更新ありがとうございます！他の方のコメントで、キューちゃんと仲良くしてる彼女に嫉妬する藍ちゃんが見たい、という声がありました。もしその話を書く機会があれば、おまけで陣馬さんと父娘のように仲良くしてる姿にもヤキモキしてる藍ちゃんも是非！ (2020年9月20日 2時) (
レス) id: 9081917f09 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 初めてのコメント失礼致します。読んでいてドキドキキュンキュンしっぱなしで最初から最後まで止まりませんでした！これからも更新を楽しみにしております！ (2020年9月19日 21時) (レス) id: 329b271bd3 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - こ、こんな彼氏が欲しい…いつもキュンキュンありがとうございます（笑）ドラマは終わってしまいましたが、楽しみにしてます！ (2020年9月17日 17時) (レス) id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
どんたろす - (前文の続き→)現在はリクエスト募集してないとのことなので、もしリクエストするなら…と、あれこれ妄想するのが最近の楽しみです。ドラマは終了しましたが、MIU熱は冷めません！今後も素敵な作品が続きますように！沢山の作品を、本当にありがとうございます！ (2020年9月8日 16時) (レス) id: 9081917f09 (このIDを非表示/違反報告)
どんたろす - 初めてコメントします。ねむさんの作品、凄く大好きです！ドラマの雰囲気を全く崩さず、藍ちゃんや志摩ちゃんの言動も、文章を読みながらリアルに想像出来ます。彼女の設定や性格も、読んでいて全く違和感無く、話がスッと頭に入ってきます。 (2020年9月8日 16時) (レス) id: 9081917f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ
| 作成日時：2020年8月2日 16時
