俺が、捕まえる ページ46
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「志ー摩、見つけたよ」
1機捜のスパイダーの協力をあって、
Aを追い詰めた犯人を特定した。
伊吹が差し出したタブレットを見ながら、
交番の防犯カメラに小さく映った人物に静かに憎悪が渦巻いた。
「名前も居場所も突き止めた、どうする？」
「行かない、なんて言うとでも思ったか」
「だよね〜」
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「志摩！そろそろ着く！ったく逃げ足早えな！」
俺らに見つけられたと察知した犯人は、とにかく逃げ回る。
今は伊吹が走って犯人を追っている。
俺は、待機。
インカムから聞こえる伊吹の声に、
「…逃げてんじゃねーよ」
思わず小さく、そんな言葉が出た。
自分は犯罪だと知っておきながら散々女性ひとりを追い詰めておいて、いざ自分が追われたら逃げる。
ふざけるな
その時、荒れた息遣いと走ってくる音を耳が捉える。
建物の影に息を潜め、軽く体勢を整える。
段々と、近づいてくる人の気配。
犯人が、目の前を通過する寸前、
俺は影から飛び出して取り押さえる。
「ナイス志摩ちゃん！」
追ってきた伊吹も到着。
作戦成功だな。
後ろを追う伊吹の存在にいっぱいいっぱいで、まさか待ち伏せされてるだなんて考えてもなかったんだろう。
驚いて離せ離せと喚く男に、反吐が出る。
こいつが、Aを追い詰めた男。
こいつが、Aを……
手錠を掛ける手に自然と力が入った。
「離せ…！！」
「…」
「離せっつってんだろ！どいつもこいつもしつこいんだよ…！！」
「……は？」
出た声はあまりに低くて、自分で驚いた。
「被害者にしつこく嫌がらせしてたのはどこの誰だ、どの口が言ってる」
「…あれはっ！あの女が俺の好意を…っ！！」
……人が折角、私情を持ち込むまいと必死で耐えてやってんのに、
バカが。
「…っおい志摩！」
うつぶせになっていた犯人を力任せに仰向けにして、その上に馬乗りになる。
胸ぐらを掴む手は、怒りで震える。
「彼女のせい？
…笑わせんな！！」
拘束されて為す術もなくガクガクと怯える目の前の男
「怖いか？
お前の恐怖の何倍もの恐怖を彼女は味わった
おい、分かってるか？
お前の身勝手な感情で、彼女の命を奪っていたかも知れねえんだよ！！
彼女の、命を…っ
……っ、俺からAを奪おうとしたお前を、
俺は絶対に許さない」
男の襟元を掴む手は、殴りたい衝動を抑えるのに必死だった。
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One - 彼氏の前で他の男の話題するのはNGなきがしました (2020年9月3日 21時) (
レス) id: 79cda32f43 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ - 毎回キュンキュンしながら拝見しております！更新ありがとうございます！早く読みたい！続きが読みたい！と言う気持ちになります！！主人公が事件に巻き込まれて志摩さんが助けるお話が読みたいです！志摩さんサイドの主人公への想いも一緒に書いて頂けたら嬉しいです！ (2020年8月8日 2時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなな - 文章力と志摩さんな源さんが滲みでてて、コメントせずにはいられない感情になります！！！幸せをありがとうございます！キュルンッしてよんでます。これからもたのしみにしています！！！！ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 67148dc792 (このIDを非表示/違反報告)
おやぎ。(プロフ) - 志摩ああああん！！最高です！好きです！星が足りないです！！！1話1話読み終える毎につい評価押してしまい…何度無効の字を見たことでしょう…これからも楽しみにしてます！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: f226b1ad14 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 最高です！更新してくださってありがとうございます！ (2020年8月7日 13時) (レス) id: b6a858b6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ
| 作成日時：2020年7月7日 10時
