志摩ちゃんと温泉旅行 ページ32
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今までも、これからも
君と思い出を作っていこう。
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【 志摩ちゃんと温泉旅行 】
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雑誌をめくりながら、あるページで手が止まる。
「1泊2日、温泉の旅……」
温泉か、最近行ってないなあ。
最後に温泉入ったのはいつだろうか。
もうしばらく経つ気がする。
……一未と旅行、行きたいな。
そう思いながら、ページの端を小さく折って印をつける。
「…なんて、難しいよね」
お互い仕事が仕事だけに長期で休みを合わせるなんて難しい。こうやってしょっちゅうお互いの家を行き来出来ているだけで嬉しい。
だから、これ以上の贅沢は言わない。印をつけたのは、”いつか行けますように“という願掛けみたいなもの。
「入っていいぞ」
先にお風呂に入った一未が戻って来た。
先に入っていいと言われたけれど、片付けてしまいたいこともあったのでお風呂は後にしてもらったのだ。
「あ、うん」
雑誌を閉じて私はお風呂へ足を進めた。
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ふう、さっぱり。
髪を吹きながらリビングへ戻る。
そこにはソファに座りながら、テーブルに置いた何かを見ている後ろ姿の一未。
そっと覗くと、そこには先程私が読んでいた雑誌。
の、印をつけたページが開かれて置いてあった。
「あ…」
困らせただろうか…
行ける予定も時間もないのに、まるで察してくれとばかりに目につく位置に雑誌を放置して、印までつけているなんて。
「行きたいのか？」
「あ、いやこれは、その、…いつか行けたらいいなあ、って」
語尾が小さくなる。
一未を困らせたいわけじゃない。
ただそういう小さな夢を持っただけなのだと、わかってほしい。
「行くか？」
「………えっ」
「温泉。泊まり掛けで」
ごく普通に、そう聞いてくる一未。
あまりに予想外の言葉にきょとんとする。
「どうする？」
「い、行く！」
欲しかったおもちゃを与えられた子供みたいに食いついてしまう。
「でも、一未仕事…」
「一泊くらいなら頼んでみる、Aの方こそ、」
「大丈夫！絶対休み貰うから」
「…ふっ、期待してる」
必死な私の様子に一未が笑う。
だって、夢の話だと思っていたのにこんなに早く叶うなんて。
「ふふ、楽しみだなあ」
「気が早い」
そういう一未だって、どこか楽しそうなのに。
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One - 彼氏の前で他の男の話題するのはNGなきがしました (2020年9月3日 21時) (
レス) id: 79cda32f43 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ - 毎回キュンキュンしながら拝見しております！更新ありがとうございます！早く読みたい！続きが読みたい！と言う気持ちになります！！主人公が事件に巻き込まれて志摩さんが助けるお話が読みたいです！志摩さんサイドの主人公への想いも一緒に書いて頂けたら嬉しいです！ (2020年8月8日 2時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなな - 文章力と志摩さんな源さんが滲みでてて、コメントせずにはいられない感情になります！！！幸せをありがとうございます！キュルンッしてよんでます。これからもたのしみにしています！！！！ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 67148dc792 (このIDを非表示/違反報告)
おやぎ。(プロフ) - 志摩ああああん！！最高です！好きです！星が足りないです！！！1話1話読み終える毎につい評価押してしまい…何度無効の字を見たことでしょう…これからも楽しみにしてます！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: f226b1ad14 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 最高です！更新してくださってありがとうございます！ (2020年8月7日 13時) (レス) id: b6a858b6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ
| 作成日時：2020年7月7日 10時
