志摩ちゃんの恋人 ページ4
.
志摩が一瞬悩んだ所で、そんな志摩を押し除けて彼女と対面する伊吹。
「あ、はいはい！はじめまして、伊吹藍です。第4機捜で、志摩さんと組ませてもらってます。」
「はじめまして、名字Aです。一応これでも警察で、交番勤務してます。」
「そうなんだ〜。Aちゃんて志摩ちゃんと仲良いの？」
「仲良い、というか…」
「恋人だ」
ため息をひとつついて、諦めたようにそう言った一未に、不覚にも少し顔が熱くなる。
「やっぱり！志摩ちゃんの彼女、警察の人だったんだ。志摩ちゃんの相棒として、これからよろしくお願いします。」
「よろしくするな、Aも応えなくていい」
「えっなんで？Aちゃん超いい子じゃん」
「Aじゃない、お前が気に食わない」
「妬かなくても大丈夫だって〜」
「妬いてない勘違いするな」
2人のやり取りに思わず小さく笑ってしまう。
「…笑うな」
「Aちゃん笑った顔可愛いねえ」
「おい」
きっといいコンビなんだろうな、一未と伊吹くん。なんとなく、そう思う。
「じゃあねAちゃん！またね！」
「早く乗れ。…じゃあ、また連絡する」
これが私と、彼の相棒である伊吹くんとの初めての出会い。
.
.
.
「志摩ちゃん、Aちゃん超いい子じゃん」
「…」
「だって、ばあちゃんとこの女の子、連絡して保護してくれたんだろ？」
「…仕事だからな」
「仕事だって割り切ってんなら、わざわざ貴重な休みに見に来ない」
「…そういう奴なんだよ、Aは」
「志摩ちゃん」
「…」
「いい彼女持ってるね〜」
志摩は緩む口元を、誤魔化すように覆った。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
One - 彼氏の前で他の男の話題するのはNGなきがしました (2020年9月3日 21時) (
レス) id: 79cda32f43 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ - 毎回キュンキュンしながら拝見しております！更新ありがとうございます！早く読みたい！続きが読みたい！と言う気持ちになります！！主人公が事件に巻き込まれて志摩さんが助けるお話が読みたいです！志摩さんサイドの主人公への想いも一緒に書いて頂けたら嬉しいです！ (2020年8月8日 2時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなな - 文章力と志摩さんな源さんが滲みでてて、コメントせずにはいられない感情になります！！！幸せをありがとうございます！キュルンッしてよんでます。これからもたのしみにしています！！！！ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 67148dc792 (このIDを非表示/違反報告)
おやぎ。(プロフ) - 志摩ああああん！！最高です！好きです！星が足りないです！！！1話1話読み終える毎につい評価押してしまい…何度無効の字を見たことでしょう…これからも楽しみにしてます！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: f226b1ad14 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 最高です！更新してくださってありがとうございます！ (2020年8月7日 13時) (レス) id: b6a858b6bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむ
| 作成日時：2020年7月7日 10時
