志摩ちゃんと待ち合わせ ページ18
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男性に強引に歩みを促されたところで、
踏みとどまるように一歩足が前に出る。
「離してください！」
「あ、やっと喋った」
「人を待ってるんです！」
「誰？彼氏？」
「あなた達には関係ないですから」
「こんだけ待たせる彼氏なんてろくな奴じゃないって、俺らと行こうよ」
ろくな奴じゃない？
…一未のことを、言ったのだろうか。
こんなところで1人でいる女性をナンパして、無理に連れて行こうとする貴方達の方がよっぽどろくでもないじゃないか。
そんな彼らに、何も知らない一未の事を言われたのが悔しくて悔しくて仕方ない。
「あんまりしつこいと、現行犯で逮捕しますよ！」
「え？なに？逮捕？」
「これでも私の仕事は警察官です」
「ハハッ！お姉さんさあ、そんな冗談通じないって」
下品に笑う彼ら。
そりゃそうだ。冗談だと思われても仕方ない。分かってはいた。普段は警察官という職に就いているとはいえ、今は警察らしからぬ格好なんだから。
でも、私だって、恋人とのデートを楽しみにしていたひとりの女だ。それを楽しみにしてオシャレして来た。
一未とただデートを楽しみたかったのに。
今ここにいない大好きな彼を馬鹿にされて、
私の自尊心まで傷ついたような、
悔しい、やり切れない感情。
「なになにお姉さん泣きそう？」
「嘘でしょ泣かないでよ〜ろくでもない彼氏なんか放っておいて楽しいことしようよ。」
「離してください！！」
強く腕を引っ張られる。
痛い、悔しい、痛い。
「その手、離して下さい」
見知らぬ男性に掴まれた腕はそのままに、引っ張られる感覚が無くなった。
目を向けると、私の腕を引っ張った男性の腕は、誰かの手に掴まれて動きを止められている。
私を庇うように、背を向けて立つその背中は、会いたくて待ち遠しかった姿。
「なんだお前」
「嫌がってます。早く手を離して下さい。」
「は？お前誰？邪魔すんなよ」
冷静に、まるで“警察官として“注意するように、
男性に手を離すように諭す一未。
「…聞こえなかったか？彼女は嫌がってる。早くこの手を離せって言ってるんだ」
「お兄さんさあ、あんまり調子乗んなよ」
男たちの苛立ちは見るからに増していた。
「急に入ってきてお前誰なんだよ」
「お前らが言う、“ろくでもない“彼氏ってやつだけど」
ろくでもない、を強調して話す一未。
だからなんだと言いたげに私を引っ張ろうと男性は、私を掴む手に力を入れた。
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One - 彼氏の前で他の男の話題するのはNGなきがしました (2020年9月3日 21時) (
レス) id: 79cda32f43 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ - 毎回キュンキュンしながら拝見しております！更新ありがとうございます！早く読みたい！続きが読みたい！と言う気持ちになります！！主人公が事件に巻き込まれて志摩さんが助けるお話が読みたいです！志摩さんサイドの主人公への想いも一緒に書いて頂けたら嬉しいです！ (2020年8月8日 2時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなな - 文章力と志摩さんな源さんが滲みでてて、コメントせずにはいられない感情になります！！！幸せをありがとうございます！キュルンッしてよんでます。これからもたのしみにしています！！！！ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 67148dc792 (このIDを非表示/違反報告)
おやぎ。(プロフ) - 志摩ああああん！！最高です！好きです！星が足りないです！！！1話1話読み終える毎につい評価押してしまい…何度無効の字を見たことでしょう…これからも楽しみにしてます！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: f226b1ad14 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 最高です！更新してくださってありがとうございます！ (2020年8月7日 13時) (レス) id: b6a858b6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ
| 作成日時：2020年7月7日 10時
