志摩ちゃんに看病してもらう ページ14
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「ごめんね一未、心配掛けて」
「違う」
「え…」
「そんな言葉聞きに来たんじゃない」
「……ありがとう」
私の言葉に一未の顔は和らぐ。
「ったく、電話して風邪だって言われて心配したら大丈夫だって言うわ、かと思えば泣き出すわ、聞いてる俺の気持ちも考えろ」
「私…泣いてた…？」
「なんとなくそんな感じがした」
「…なーんだ」
「でも実際、泣いてただろ？」
「跡、ついてる。」そう言って指される。
そしてそっとその跡を大きな手で、綺麗な手で撫でられる。
その手は酷く優しかった。
「俺はこんな事でお前のこと迷惑だなんて思わないし、むしろもっと迷惑掛けてくれ。頼むから、」
「俺の知らないところで泣くな」
綺麗な瞳と目が合う。
…ああ、久しぶりだな
一未とこんな雰囲気、
「「…！！」」
絶妙なタイミングで鳴り響く一未の携帯。
……そしてとてつもなく機嫌が悪くなった一未
「…電話、鳴ってるよ」
「いい」
「…よ、よくないって。仕事だったら…」
「……悪い」
名残惜しそうに私から手を離した一未は、
ちょっとだけ乱暴に携帯を手にした。
「…なんだ」
「あ、もしもし志摩ちゃん？Aちゃん大丈夫？俺心配で」
「ああ元気だお前に心配される程でもない心配してもらって感謝するじゃあな！！」
微かに電話口から聞こえたこの声は、
伊吹くんだろうか。
伊吹くんにまで心配掛けてしまったあげく、機嫌の悪くなった一未をぶつけてしまった……
伊吹くん、ごめん…
「えっと……一未、お粥食べていい？」
「ああ。それ食ったら薬飲んでさっさと寝てろ」
「…一未、帰っちゃうの？」
「…今日は泊まって行く。だから病人は何も考えずに寝てればいい」
満たされたお腹、少しだけ下がった熱、薬の眠気、
鼻を擽る、隣にいてくれる一未の匂い
心地よいあたたかさに包まれて、私はすぐに夢に落ちた。
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One - 彼氏の前で他の男の話題するのはNGなきがしました (2020年9月3日 21時) (
レス) id: 79cda32f43 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ - 毎回キュンキュンしながら拝見しております！更新ありがとうございます！早く読みたい！続きが読みたい！と言う気持ちになります！！主人公が事件に巻き込まれて志摩さんが助けるお話が読みたいです！志摩さんサイドの主人公への想いも一緒に書いて頂けたら嬉しいです！ (2020年8月8日 2時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなな - 文章力と志摩さんな源さんが滲みでてて、コメントせずにはいられない感情になります！！！幸せをありがとうございます！キュルンッしてよんでます。これからもたのしみにしています！！！！ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 67148dc792 (このIDを非表示/違反報告)
おやぎ。(プロフ) - 志摩ああああん！！最高です！好きです！星が足りないです！！！1話1話読み終える毎につい評価押してしまい…何度無効の字を見たことでしょう…これからも楽しみにしてます！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: f226b1ad14 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 最高です！更新してくださってありがとうございます！ (2020年8月7日 13時) (レス) id: b6a858b6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ
| 作成日時：2020年7月7日 10時
