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32歩目 ページ35

次の日、Aは早速モモに問い詰めることにした。

「何が大正解なのか、教えてくれない?」

きょとん、としたモモはしばらくしてから「ああ〜」と思い出したように声をあげた。

「だ〜か〜ら〜、東雲くんが考えてることが大正解だってば。あ、ねぇねぇ!どんな顔してた!?」

ぐいっと顔を近づけて聞いてくるモモにたじろきながらもAは勢いに流されて答える。

「驚いてた、すっごく。……じゃなくて!何でモモが蒼の考えてることが分かるの!?」

危ない。このまま流されてたら有耶無耶なまま別の話題にいくところだった。話題転換に失敗したモモはバレないように顔を顰めた。

「ん〜、何となく?ほら、私って勘が良いからさ!」

ばちり、とウインクをしたモモはそれで話はおしまいと言うように鼻唄を歌いだした。だが、勘が良いだけでこの話を終えていいものか。Aが聞きたいのは蒼が何を考えているのかモモは予想したのか、ということだ。

「モモ―――――」

「ねぇA」

いつもとは違う、おちゃらけてないモモの声のトーンにAは口をつぐんだ。

「もう1つ王子様に伝えてくれる?――――――――これ以上ちょっかいかけるとまた面倒くさいことになるよ、って」

遠回しに言われている。Aは詮索するなと。この状態のモモに逆らうと困るのはAだ。幼いときからの経験で分かっている。

「うん……伝えとくよ」

「ありがと〜」

にこっと笑ったモモはまた鼻唄を歌いだした。モモは時々、モモじゃないような言動を取る。モモから受けた伝言を伝えたら蒼はどんな顔をするのだろうか。昨日みたいに驚く?それとも、無理矢理笑う?

どちらもあまり見たくない。だが伝えなかったことでモモが言う“面倒くさいこと”に巻き込まれてほしくない。ぐるぐると悩んだ末、Aは家に帰ってから蒼に伝えることにした。

それを伝えることよってどうなるのか。先の展開を想像したモモは笑みを隠せなかった。

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設定タグ:BL , 兄弟 , イケメン   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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埋夜冬(プロフ) - 名無しさん» 読んでいただきありがとうございます!ありますよー!蒼くんの方が高いです!そうですねぇ、大体10センチくらい差があると思っていただければ! (2022年3月19日 7時) (レス) id: 19b82d3da7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 身長差とかってあるんですかね (2022年3月19日 3時) (レス) id: 39136fade0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - お伺いしたいことがあるんですが (2022年3月19日 3時) (レス) id: 39136fade0 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 古紗雪さん» 待っててくださりありがとうございます!更新頑張りますね!もうガン見しててください(笑) (2019年2月28日 22時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 龍晴さん» そろそろ続編にいきますよ!そこで完結です!夢主くんと蒼くんはどうなるのか!?麗は成敗出来るのか!?モモの正体は!?乞うご期待ですよ! (2019年2月28日 22時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年12月28日 1時

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