プロローグ ページ1
「実は、結婚を考えている人がいるんだ」
そう父から切り出され、僕、高城Aは少したじろいた。
日曜日。いつになく真剣な顔をした父から「話がある」と言われリビングの机に向かい合わせに座った。
口を開くが言葉がなかなか出てこない父。とても緊張しているらしい。ゆっくりでいいよ、と僕が言うと頷いた父は短く深呼吸をした。そしてあの冒頭の台詞だ。
僕の母は6年前に事故死してしまった。父は母の代わりに男手一つで僕をここまで育ててくれた存在だ。そんな父が幸せになるなら結婚は大賛成に決まっている。どうせ僕は高校を卒業したら一人暮らしをするつもりだし、残りの人生を楽しんでもらいたい。
「相手の人は仕事先で出会った人でね。こんな年でとも思うだろうが、この人と一緒に残りの人生を過ごしたいと思ったんだ」
相手は父と同じ42歳。しかも子持ちだという。
「だからAには弟ができることになる」
弟か………。一体どんな子だろう。わんぱくな子だろうか。それともおとなしい子だろうか。出来ればおとなしい子の方が有難い。
「僕はいいよ。父さんが幸せになるなら、結婚してほしい」
今の思いを伝えると、父さんの表情が和らいだ。
「ありがとう。私はいい息子を持ったな」
照れ隠しで笑う。父はもう一度目を細めてから、また真剣な表情に戻った。
「それで、相手の人が今日来ることになっている」
今日！？と僕は驚いた。さすがに急ではないだろうか。でもまあ来るのであれば仕方ない。息子として腹を括ろう。
ちょうどその時家のチャイムが鳴った。どうやらもう来たらしい。少し身なりを整えて、父と一緒に玄関へ向かう。
緊張した面持ちで扉を開ける。その先には＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「あれ？高城先輩？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿後輩で僕の敵である学校一のハイスペックパーフェクトイケメンがいた。
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埋夜冬(プロフ) - 名無しさん» 読んでいただきありがとうございます！ありますよー！蒼くんの方が高いです！そうですねぇ、大体10センチくらい差があると思っていただければ！ (2022年3月19日 7時) (
レス) id: 19b82d3da7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 身長差とかってあるんですかね (2022年3月19日 3時) (レス) id: 39136fade0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - お伺いしたいことがあるんですが (2022年3月19日 3時) (レス) id: 39136fade0 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 古紗雪さん» 待っててくださりありがとうございます！更新頑張りますね！もうガン見しててください(笑) (2019年2月28日 22時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 龍晴さん» そろそろ続編にいきますよ！そこで完結です！夢主くんと蒼くんはどうなるのか！？麗は成敗出来るのか！？モモの正体は！？乞うご期待ですよ！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年12月28日 1時
