こころ 35 ページ38
一期side
何故頭を下げたのか。理由なんて簡単だ。
私が、物吉殿と同じ考えだったから。
顕現されたとき、一生お仕えすると決めた方だから。それに物吉殿が本心を言ったとき、主殿の顔は驚きと不安と涙を浮かべていました。あんな顔、初めて見たんです。直感が、主殿の中で何かが変わったかもしれない、と言っていたんです。だから辞めさせないでと頭を下げました。
分かっていたことだが、演練に出てくださった皆さんも本丸に残っていた皆さんも良い顔をしていなかった。当然だ。主殿を辞めさせるために皆さんは頑張っていたのだから。
演練の報告を聞くほどやはり主殿には辞めてもらうべきだったのかもしれないと後悔や罪悪感が頭を支配した。皆さんの言う通り、暴力を振られているかもしれない。もしかしたら見せしめに折られている可能性もある。私の選択のせいで犠牲者が増えたかもしれない。
そんな苦しみも、夜月殿はかき消してくれた。正しいことをした、と抱き締めてくれた。
いつもいつも、夜月殿には助けられてばかりですね。何かお返しをしたいのですが………。
燭「一期君、大丈夫？」
泣き止んで部屋を出る。向こうから歩いてきたのは燭台切殿と宗三殿だ。
燭台切殿の質問に頷き、スケッチブックを見せる。
『私は夜月殿にいつも助けられているので 何かお返しをしたいのですが どうしたらいいでしょう？』
宗「確かに私達も主に助けられていますし、最近は忙しくて疲れているでしょうね。お返しの件、私も考えていいですか？」
燭「僕も」
心強い。このお二方は古参と聞きました。きっと主殿のことを多く知っているでしょう。
宗「ですが主の好きなものなんて聞いたことありませんね」
燭「確かに。主君は物欲もないから欲しいものとか言わないし」
そ、そうなんですか………！主殿、前から分かっていましたが本当に真面目な方ですね！
ですがそうなると困りましたね。お返しどうしましょう。
燭「ここはやっぱり、初期刀の加州君に聞いてみる？」
加州殿、私に怒ってないでしょうか。加州殿は主殿を辞めさせたがっていましたから………。とても優しい方ですよね。
宗「加州さんは主のことになると長谷部と同じくらい周りが見えなくなる人なので大丈夫です。そもそも怒ってはないでしょうけどね」
宗三殿は言ってから微笑んだ。燭台切殿もうん、と頷いて歩みを進める。
二人は前を向いていてすごいです。言ったのは私なんですし、見習わなければいけませんね！
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海菜#*(プロフ) - 分かりました!、あとコメントも送ったので見て頂くと嬉しいです (2018年7月26日 18時) (
レス) id: e5eccce7ac (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 海菜#*さん» ボードに行ってみました！書き込み届いてるといいんですけど……。覗いてみてください！届いてたらそこで話しましょう！ (2018年7月26日 18時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
海菜#*(プロフ) - ありがとうございます!、じゃあそれでやりましょう(^_^) (2018年7月26日 17時) (レス) id: e5eccce7ac (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 海菜#*さん» あ、ごめんなさい！ボードのことです！！ (2018年7月25日 22時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
海菜#*(プロフ) - えっと・・・・こみゅって何ですか? (2018年7月25日 14時) (レス) id: e5eccce7ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年6月11日 20時
