こころ 2 ページ4
一期side
もう二度と開けないと思っていた目を開けた。
嗚呼、楽になれなかったのか。
ここは何処だろう。部屋と綺麗さから別の本丸に保護でもされたのでしょうか。
布団から起き上がるとあることに気付く。
あれ？傷が、治ってる？何処も痛くないし、生々しい傷跡もない。いつも通り自然治癒？私はそれくらい長く寝ていたと？それとも何かされた？
ぐるぐると思考を巡らせていると、襖が開く音がした。
入ってきたのは鶴丸殿。私と目が合うなり駆け寄って優しく肩を抱いた。眉が下がっていて私を見つめる金の瞳が揺れている。
鶴「一期！起きたのか！？もう大丈夫だぞ！痛いところは！？変だと感じる箇所はないな！？」
大丈夫という意味を込めて首を縦に振ると、鶴丸殿はホッと息を吐いて良かったと呟いた。
鶴「ああそうだ。弟たちがすごく心配していたぞ！一期が起きたと聞いたら泣いて喜ぶだろうな。一期も会いたいだろ？とりあえず主に伝えて来ないとな。少し待っててくれ！」
主。そう聞いただけで、「喋るな」と言われたあの時を思い出す。
鶴「一期？」
私は鶴丸殿の服を引っ張り首を横に振った。
鶴「主が怖いか？大丈夫！主はとても優しいし、今日の近侍は薬研だからな！」
薬研の名前にビクついた。ああ情けない。私は兄なのに、弟を怖がるなんて。
視線を伏せ頷けずにいると、鶴丸殿は私と同じ目線に座り直した。
鶴「一期、俺にはお前がどんなことをされて何を怖がっているのか分からない。でも、ここにいる皆はとても優しいんだ。主も、冷たいように見えるけど俺達思いのすごい人だぞ」
にっこり笑った鶴丸殿は立ち上がり、私の方に手を伸ばす。
鶴「今日の近侍は薬研だから、主に会いに行けば薬研にも会っちまう。でもここと前の場所は違うから。強制するつもりはないが………主に会ってくれないか？」
窺うように私の目を見るのに主殿に対しての信頼は絶対な鶴丸殿を見て、ここの主殿に会ってみたいと思った。
鶴丸殿の言うように、ここと前の場所は違う。大丈夫。きっと、大丈夫。
頷いて鶴丸殿の手を取ると強い力で引っ張られ立ち上がる。
鶴「一期は強いな。さ、こっちだ」
しばらく歩いて、ある部屋の前で止まった。ここが主殿の部屋。
鶴「大丈夫か？行くぞ？」
緊張した顔で頷くと、鶴丸殿も返事のように頷いた。
鶴丸殿がこれほど信用する主殿とは、一体どんな人物なのだろうか。
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海菜#*(プロフ) - 分かりました!、あとコメントも送ったので見て頂くと嬉しいです (2018年7月26日 18時) (
レス) id: e5eccce7ac (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 海菜#*さん» ボードに行ってみました！書き込み届いてるといいんですけど……。覗いてみてください！届いてたらそこで話しましょう！ (2018年7月26日 18時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
海菜#*(プロフ) - ありがとうございます!、じゃあそれでやりましょう(^_^) (2018年7月26日 17時) (レス) id: e5eccce7ac (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 海菜#*さん» あ、ごめんなさい！ボードのことです！！ (2018年7月25日 22時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
海菜#*(プロフ) - えっと・・・・こみゅって何ですか? (2018年7月25日 14時) (レス) id: e5eccce7ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年6月11日 20時
