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信じない理由 115 ページ29

お礼をした時に、シルバーさんの腰についているものが目に入った。
これ、もしかして・・・・・・剣!!?

「ん?ああ、これか。これは俺のマジカルペンなんだ。驚かせてしまったな」

ひぇ、と思っているとシルバーさんがそう教えてくれた。そっか。マジカルペンか。他の人たちとは形が違うんだな。

「ほれ、早く行くぞ。遅れてしまうからな」

にこりと笑ったリリアさんに頷いてグリムと一緒に歩き出す。
リリアさん、なんか不思議な人だなぁ。眼が皆と違うというか。

「お主はディアソムニア寮については知っておるか?」

「あまり詳しくは・・・・・・。寮の説明は授業では聞いたんですが」

「うむ、素直で良いな。ではディアソムニア寮についてもう少し深いところを話すかの」

曰く、ディアソムニア寮は『茨の魔女の高尚な精神に基づく寮』なのだそうだ。寮生が少なく、魔法力に長けた生徒が多いらしい。寮長である"マレウス様"は妖精国の次期王なのだとか。シルバーさんも教えてくれた。

「俺と、とこの後紹介するもう1人はマレウス様の警護も務めている」

「なるほど」

やっぱりすごいなぁこの学園。第二王子とか大富豪とかスーパーモデルとか次期王様までいるんだから。

やっぱり長い間ここにいるのは良くないかもしれないよね・・・・・・。学園長さんからもらうお金は少し増えたのは嬉しいけど、要は借金しているみたいなものだし。帰り方、ちゃんと探さないとなぁ。

ここへ来る前は姉の漫画のモデルになっていて寝ちゃった気がする。とはいえまた眠ったところで元に戻れないのは明白だ。お姉ちゃんも心配しているだろうから魔法の力を使ってもらってでも早く帰りたい。
でも結局魔法の力を使うということはこの学園の誰かの手を借りるということだ。大人(せんせい)たちは前より話せるようになったが不安の方が大きい。そう考えると先輩たち?
うーん、勉強で忙しいだろうし・・・・・・。やっぱり図書室とかで文献を見るしかないかぁ。

「どうしたんじゃ、監督生?寮の話はちと難しかったかの」

「あっいえ!ただ・・・・・・ボク、何も知らないのにこの学園に置いてもらってるのに皆さん優しいなって」

前の授業の時もエースに驚かれたなぁとか、きっと今の話も他の生徒は知っているものなんだろうなぁとか。それでも皆色々教えてくれるから、申し訳なく思う。

優しくしてくれるのは嬉しい。でもたまに少し怖くなってしまうのだ。

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埋夜冬(プロフ) - れおさん» 読んでいただきありがとうございます!まだまだ続きますし書きたいところが書けてないので全寮終わってからが本番です!お楽しみに!! (11月7日 23時) (レス) id: 7f524a9c70 (このIDを非表示/違反報告)
れお - 監督生と他寮の絡みの勘違いが最高すぎます!更新楽しみにしてます! (10月30日 22時) (レス) @page26 id: bf0a07f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 三色団子さん» 読んでいただきありがとうございます!はてさてこれからどうなるんでしょうねー!お楽しみに!!コメントありがとうございます! (8月4日 22時) (レス) id: 7f524a9c70 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子 - やっとこさ気づいたかパイセン…()面白い!!更新頑張ってください!! (8月4日 3時) (レス) @page21 id: f3a4577dfa (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 善さん» 読んでいただきありがとうございます!やっと!やっと気付いてくれましたね!オルトくんが!!!ここからイデアさん達がどうしていくのか見切り発進な作者も楽しみです!!コメントありがとうございます! (8月1日 23時) (レス) id: 7f524a9c70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜 冬 | 作成日時:2023年1月15日 19時

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