信じない理由 22 ページ23
運動着、やっぱりデカいなぁ。
ボクは今エースとデュースと一緒に運動場を走っている。さっき話を聞かない先輩さん達から逃げるために走ったけど、お姉ちゃんといたころは走ることがなくて随分と体力が落ちてしまった。
エースとデュースがボクに合わせて走ってくれるのが申し訳なくて先に行ってもらった。隣にはグリムが浮いている。
｢子分、大丈夫なんだゾ？｣
｢だっ、いじょ、ぶ！｣
正直しんどいです！！でもあの大人は休んでたら追加メニュー組みそうなので出来れば休みたくないです！
｢ああ、そうだった。監督生！｣
ひえっ！大人に呼ばれてしまった。行かなければいけない。
コースからズレて行こうとしたら、いきなり止まったせいか自分に合わない量を走りすぎたせいか足が重くなった。やばい。一歩も動けないレベルだ。
｢悪かったな。加減をしてやれと言われたのをすっかり忘れていた｣
わっ忘れないで欲しかったです······！！
｢お前には魔力がないというのは学園長から聞いている。今後、この時間は記録係をやってもらおうと思う｣
記録係？飛行術の？
｢次の授業からはチェックリストを渡すから、生徒一人一人を見ながらチェックしてくれ。あとはオレが言った点数を記入したりだな。体力育成の授業の時は同じように動いたりしてもらうこともあると思うが、まあやることは大体同じだ｣
それなら出来そうだ。体力だって付けないといけないし、魔力がないのはボクの力じゃどうにも出来ない。
｢分かりました｣
やっと呼吸も落ち着いて、足も動くようになった。追加メニューも組まなそうだから少し安心だ。
一人一人見るってことは、クラスメイトの名前も覚えなきゃいけないな。エースとデュース以外、まだちゃんと知らないし。
バルカス先生はニッと笑って、まだ走っている生徒を見渡した。
｢集合！｣
皆が休憩中に先生が話して、今度はホウキを使って浮く訓練をするのだと分かった。
エースもデュースも浮くことが出来ていて、その姿にびっくりしたけどちょっと羨ましくもなった。
ボクは絶対泣くって分かってるけど、空、飛んでみたいなぁ。絶対泣くけど。憧れだけど怖いもん。
今日はホウキの使い方の説明で終わった。またトイレで着替えて、今度は魔法史。猫のおじさん――――トレイン先生の授業だ。
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埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます！続編でやらせていただきますね！お待ちください！ (2022年1月30日 11時) (
レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 夢主のイラストを見て可愛い！と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは！コメントありがとうございます！私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました！11日以降にまた覗いてみてください！きっとイラストが載ってますよ！ (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします！！！ (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜 冬
| 作成日時：2021年11月21日 23時
