信じない理由 20 ページ21
「着替え、終わったよ」
出てきた監督生の運動着も大きめなサイズだった。ズボンは大丈夫そうなのに、上だけ手が隠れている。むしろこれサイズちぐはぐなんじゃないか?
「監督生、制服とかって採寸ちゃんとやったか?」
「ううん。学園長さんが全部持ってきてくれた」
なるほどつまり学園長は大きめの服を着せたい性癖持ちってことでいいか?
というかコイツ本当にもっと何か言ったりとか疑問に思ったりした方がいいと思うぞマジで。
「じゃあオレらも着替えてくるわ。ちょっと待っててな」
「すぐ来るから動いちゃダメだぞ」
「分かった」
「子分のことはオレ様が守ってるから大丈夫なんだゾ!」
あんな魔獣じゃ心もとないがいないよりはマシだろう。
デュースと一緒に早めに着替えてロッカールームを出る。
「へぇ、じゃああっちの奥にある寮で今住んでるんだ?」
「俺たち遊びに行ってあげよーか?楽しい事いっぱい知ってるし」
「いっ、いえあの!だ、大丈夫です······!」
「楽しい事って何なんだゾ?」
この短時間で何で絡まれてんだよ!!おい魔獣!守るんじゃなかったのか!?監督生涙目だけど!?
「やめてください、監督生困ってるじゃないですか!」
デュースが監督生の前に立ちはだかり話していた先輩達にガンを飛ばす。バカバカ火に油を注ぐな!
「あ?」
睨み返した先輩に対し、
「あ"?」
「ひっ」
ヤンキー顔負けのドスを効かせた声でデュースが返した。顔負けってよりかヤンキーだろあれ!監督生声だけで怖がってんじゃん!
「だあああもう!監督生、デュース遅れるから行くぞ先輩達すんませんオレら急いでるんでッ!!」
監督生とデュースの腕を引っ張り運動場へ走る。何なのコイツらオレ1人で子供3人も見れないんですが!?人選ミスってんだろ寮長ー!!
幸い先輩たちは追ってきていないようで、運動場についてから手を離した。
「まず、デュース、無闇に先輩にケンカ売るな」
「売ってない!舐められないようにしただけだ!」
「あとグリム、監督生に話しかける寮長とオレら以外の奴は基本変態だ」
「ふな!?さっきの奴らも変態なんだゾ!?」
「それから監督生、もっとちゃんと断れ」
「ご、ごめんなさい······」
ゼェハァ息を切らしながら言うと、バカとピュアな返事がきた。もうデュースはヤンキーだ。ツッコミ所か増えると面倒なので触れないでおこう。
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埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます!続編でやらせていただきますね!お待ちください! (2022年1月30日 11時) (レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 夢主のイラストを見て可愛い!と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは!コメントありがとうございます!私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました!11日以降にまた覗いてみてください!きっとイラストが載ってますよ! (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします!!! (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:埋夜 冬 | 作成日時:2021年11月21日 23時