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第2話 ページ4

カーテンの隙間から見える朝日に目を開ける。まだふわふわとした意識が浮上してくると、部屋にいい匂いが漂っているのがわかった。嗅ぐだけでお腹が空いてくる。
そういえば昨日何も食べずに寝ちゃったんだった!道理でお腹が空いているわけだ!
ガバッとベッドから起き上がり、気付いた。

果たして自分は昨日、寝巻きに着替えてベッドに入っただろうか、と。
記憶が正しければ絨毯でスーツのまま寝てしまい、イケメンにブランケットをかけられた気が――――。

ああああイケメン!!!昨日家に入れたイケメン!!

カッと昨日の夜中にあったことを思い出して、いい匂いがするリビングへ駆け込む。

「おはよう。朝はご飯派?それともパン派?」

小窓から入ってくる光が彼を照らす。昨日見た優しげな茶色い瞳は、光を受けて昨日より柔らかな眼差しを称えていた。

「おはよう。俺はご飯派かな。・・・・・・じゃなくて!!」

何で朝ごはん作ってるんだとか、何で服が変わっているのかとか、どうやってベッドまで運んだのかとか、聞きたいことはたくさんあるというのに。
ん?と首をかしげて見つめられてしまえば何も発せなくなってしまった。美の力とは恐ろしい。

「お風呂は勝手に使わせてもらったよ。さすがにゴミ捨て場のままでいたくなかったし。服も借りた。ついでに着替えさせてベッドまで運んでおいたよ。あ、スーツはそこ」

指さされたところを見ると、ハンガーにはアイロン済みのシャツとクリーニングに出したのか聞きたくなるほどピッチリと整えられているスーツがあった。

待て、待ってくれ。状況が理解できない。朝起きたらイケメンが良妻してるとかどういう事だ。

「そんなに慌てなくていいよ。昨日言ったじゃないか」

『家事とか出来るよ?そこら辺のやつより優秀だと思うけど。』

いやそれはもう文句のつけどころなく優秀であるが、考えても見てくれ。イケメンがゴミ捨て場にいる状況、家に入っている事態、朝食を作っている現実。
何だこれ?どこぞの乙女ゲームか?

「それより、時間いいの?」

時計を見る。
目を疑った。

「あと10分で出なきゃ間に合わない!!」

イケメンが作った料理をかきこみ、イケメンが整えてくれたシャツを着る。鞄を持って鍵を持った。

「あ、そうだ!はいこれ」

Aは慌てて戻ってきてイケメンに5万円を渡した。

「何があったか知らないけど、ちゃんと家帰りなね?はい、これはスペアキー。使ったらポストの中でも入れといて!行ってきます!」

Aは鍵を預け会社へ行った。

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埋夜冬(プロフ) - 如月777さん» おお!嬉しいです!サクヤさんはたくさん秘密がありますからね!考えながら読んでいってください!これからもよろしくお願いします! (7月5日 19時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
如月777 - はぁ……サクヤさんイケメン過ぎる!好き! (7月5日 18時) (レス) id: 5d6f503188 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 如月777さん» ありがとうございます!!面白くなるよう精一杯頑張らせていただきます! (6月30日 21時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
如月777 - これは…!面白くなりそうだ!更新を楽しみに待っております!ゆっくりで大丈夫ですよ(´・ω・`) (6月30日 20時) (レス) id: 5d6f503188 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - みるくプリンさん» わぁぁ!ありがとうございます!更新速度が遅いかと思いますがよろしくお願いします! (6月29日 4時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2020年6月28日 22時

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