吸血 34 ページ38
ルイside
吸血鬼特有の驚異的な身体能力を使って高島の廃工場に飛んでいく。
真っ暗な工場に降り立つと中央の奥から嫌な気配とAの匂いを感じた。血の匂いではない。一先ず怪我はしてないのか。良かった。
Aを誘拐し俺の結界を解いた人外を、この手で潰す。Aは絶対に、俺が助ける。
？「よお、吸血鬼」
月明かりが差している工場の荷物の上に、横たわるAともう一人。
左目を隠す白髪に藍色のメッシュを入れた髪。白目であるはずの部分は黒に染まり、瞳は紅い。そして、右側の頭に生えている、黒い角。
ル「Aは無事なんだろうな」
？「ああ。そう睨むなって。Aには傷１つ付けるつもりねぇよ。俺の目的はお前を倒すことだ。同居人の吸血鬼」
俺を倒す？ってか最後の一言、前にも聞いた覚えが………！
ル「お前、あの時の先輩かっ！」
？「ま、外れちゃいねぇな。俺は今、『涼』の時の人格じゃないが」
そいつは頬杖を付いて俺を見下した。
ル「鬼、か…………」
吸血鬼と鬼は親戚っぽいが違う。鬼であることには変わりないが、吸血鬼は名の通り吸血するモンスター、鬼は人肉をそのまま食べることが多い日本の妖(ｱﾔｶｼ)だ。
？「おいおい、俺と鬼を同じにするなよ。鬼の世界にはランクがあるんだ」
重力を感じさせない音を立て地面に降りた鬼は声高らかに言った。
？「俺の名は酒呑童子！平安時代その名を轟かせ、魑魅魍魎を率いた大妖怪だ！！」
酒呑童子！？コイツが！？平安時代に悪行の限りを尽くし人を食べまくったと噂の酒呑童子！？
酒「鬼にはランクがある。鬼神を初めとしたランクの中でも俺と茨木と鈴鹿は上位ランクだ。術を使った置き手紙も面白かっただろ？」
ル「ああ。おかげで嫌いな相手に貸しを作っちまったよ」
酒「そりゃ良かったな」
酒呑童子は鬼らしい嫌な笑みを浮かべた。完全に俺の事を馬鹿にしている。
酒「さぁほら、早く闘おうか。Aが起きた時にお前の死体があったら悲しむだろ？」
ル「大丈夫。起きた時には俺の腕の中だから」
お互いを睨みつけ、強く一歩を踏み出した。
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埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとうございます！ここから戦争ですよ〜！楽しんでいただけたら嬉しいです！コメントありがとうございます♪ (2018年4月19日 23時) (
レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - おお、攻撃的な人、きましたね。これから吹き荒れる嵐、楽しみです！頑張ってください！！ (2018年4月19日 22時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！これからどんどん全面戦争(笑)に突入させていきますよ〜！コメントありがとうございます♪ (2018年3月19日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続き楽しみです！これからも頑張って下さい！ (2018年3月19日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
朱里。(プロフ) - 埋夜冬さん» オーケーです。わぁーい！！！たくさん話せる！ (2018年3月17日 2時) (レス) id: 8144e7abed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年1月29日 23時
