【オリジナル】吸血鬼と同居することになったのですが色々イケメン過ぎて心臓がもちません【男主】

吸血 15 ページ18

Aside

怖い。怖すぎる。

ル「………………」

隼「………………」

今日は家庭訪問の日だ。三虎先生が家に来て部屋に入ってルイと目が合ってから、お互い睨みあう状態が続いている。目で人を殺せそうだ。本当に怖い。

昨日ルイに聞かされた話を思い出す。ルイと黒虎は仲が悪かったらしい。今、ルイと先生は火花を散らしている。仲が悪そうだ。ってことは、本当に先生が、黒虎？

ル「とりあえず座っていいぞ。虎」

隼「おや、家主でもないのに許可を下さりありがとうございます。A、貴方も座って下さい。話がいくつかありますから」

主「あ、はい」

ルイに隣に座れと促されたので隣に座ると、先生は咳払いをして話を始めた。

隼「一応家庭訪問なので言いますが、学校での態度や勉強などは特に問題ありません。休んだ分しっかりと勉強しているようなのでテストも大丈夫だと思います」

よかった。先生から大丈夫だと言われたら絶対大丈夫だ。一先ず平均点は確実に取れる。

隼「で、ここからは私情の話になりますが」

それから先生はじろりとルイを見る。

隼「何故貴方がここにいるんですか。顔面詐欺吸血鬼」

ル「あ？俺が何処にいたって関係ねーだろーが。腹黒肉食獣」

ひぃぃぃ！！何この空気！怖い！バチバチしてる！

隼「肉食獣は止めていただきたい。私は神の使いの獣。つまりは神獣です。そんなことも忘れましたか？なんて学習能力のない……。吸血鬼が聞いて呆れますね」

先生は小馬鹿にしながら眼鏡を拭いている。ってやっぱり本当に、先生は黒虎なんだ…………。しかも神様の使いとか、レベル高いんじゃないの？

ル「はっ！エレベーターの乗り方も分からなかったお子ちゃま虎よりはマシだ」

隼「貴方だって作戦会議で敵の本拠地に正面突破とか言う馬鹿げた作戦考えたでしょうが。さすが脳と心がピュアと書いてヨウジタイコウと読む成長速度のない吸血鬼ならではです」

え〜…………何この戦い。ああ言えばこう言う方式なの？どんどん出てくるじゃん。先生国語やった方が才能役立つと思うけど。

とりあえず分かったのは、先生は黒虎で、ルイと物凄く仲が悪いってことだ。

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