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4話[☆] ページ9

屋上は立ち入り禁止の場所だ。それは建前で鍵は空いていて先生に入っている所を見られたとしても怒られない。それは恐らく入っているのが神樹琉司だからだろうが。

屋上への扉が開けられる。空は晴れていていい天気だが、桜の気持ちとは正反対だ。琉司が桜の方を向く。桜は彼と目を合わせないように下を向いている。

「てめぇか、あの時のかぐや様は?」

「そう、ですけど」

こうなっては認める他手がないのだ。
仕方ないと割り切る。

「声とか、真似できんのか」

「…まぁ」

見たい!と目で訴えられるので短くため息を吐いて、かぐや様の有名なセリフを言う。

「『お可愛いこと』」

姿はそのままではあるが、かぐや様がそこに居る様に出来た。
それにしても何故そんな事を言ってくるのだろうか。
琉司の思っていることなど微塵も理解していない桜は遠くを少し見ている。

「おい」

「は、はい…」

「写真撮らせてくれませんかゴラァァ!!」
そう言われた瞬間に思考が停止した。
ん?
どういうことだ?写真?理解が追い付かない。

「…は?」

桜は目をパチクリする。驚いているのもあるが、理解が追いついていないのだ。

「間違えた、動画だ」

「いやそうじゃなくて」

思わず桜がツッコんでしまった。
出来ることなら拒否をしたい。それも断固拒否を。
琉司が咳払いをする。

「かぐや様コスをもう1回見てぇんだよ。だから動画撮らせろって言ってんだ」

そう言われた瞬間にあの時の様に彼をキッと睨む。

「…かぐや様コスの動画を売り飛ばすつもりですか、そのテの人達に」

「ンなことしねぇわボケ」

と琉司にツッコまれる。
こう見えて案外桜はネガティブなのだ。

「自分用だ、自分用。てめぇのかぐや様、完成度高かっただろーが。だから動画撮らせろ。んで、俺だけが見る」
そう言われても信用が出来ないのだ。
桜は余計に眉間の皺を深めるだけだった。

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埋夜冬(プロフ) - 桧さん» 返信遅くなりすみません!続編にいくので、引き続き応援よろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2021年9月7日 18時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃめちゃ面白いです!!更新楽しみに気長に待ってますね!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり(プロフ) - あおん。さん» コメントありがとうございます!ゆっくりとした更新になりますが、これからも応援の程宜しくお願い致します! (2020年9月28日 13時) (レス) id: 39d75deffc (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - あおん。さん» ありがとうございます!ちまちま更新していきますが、これからも応援よろしくお願いいたします! (2020年9月28日 8時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
あおん。 - 面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年9月28日 4時) (レス) id: 71950dc544 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜 冬 | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa1  
作成日時:2020年3月1日 13時

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