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19話[♪] ページ38

姉貴って三次元にも推しいたんだな・・・と考える。何だか桜が怒っている気がするが、どうかしたのだろうか。

「とりあえず離れろっつってんだろ!」

左から羽叶目掛けて蹴りを入れる。不良の蹴り。この勢いは止めるつもりは無い。当然羽叶は琉司に思い切り蹴られ――――――

「うっさい!!」

――るわけがない。これでも不良琉司の姉であり、琉司に言うことを聞かせられる唯一の人物なのだから。

羽叶は握っていた桜の手を離し向かってくる足を殴り飛ばした。しっかりと骨の位置をずらして殴ってくれる優しさ付きだ。

「いってぇ!!俺手加減したのにマジで殴っただろ!」

「はぁ〜?私が本気で殴ったらあんた今頃骨死んでるからね!!?つーか桜くんの綺麗なご尊顔が傷付いたらどうしてくれんの!?」

「そうなんねーように手加減したんだわ馬鹿姉貴!」

羽叶と桜を離すどころか琉司が遠のいてしまった。くっそ、痛てぇ。さすが巷でマフィアと呼ばれた女だわ。
琉司は足をブラブラさせて感覚を確かめる。うん、大丈夫そうだ。

「もう満足しただろ。行くぞ桜」

「えっ、わ!?」

琉司は桜の手を取ると上の階にあがる。無理やりだが許してくれ。ビクビクしている桜は初めの頃を思い出して見たくないし、何故か羽叶に怒っている桜も見たくない。

本当は羽叶に会わせるために我が家に連れてきたがいいだろう。羽叶もこれだけちょっかいを掛ければ満足したはずだ。現に追ってこないし。

階段を上がってすぐ左にあるのが琉司の部屋だ。ドアを開けて桜と中に入る。
自分の部屋は自分で掃除するのがルールなのである程度整えてはいるが、本棚やグッズ置き場以外は結局ごちゃごちゃしていると思う。本棚とグッズ置き場は琉司の部屋唯一の癒し空間。なので毎日綺麗にしてある。

そして勉強机にはかぐや様の写真があった。しっかりと額縁にいれて大切に保管してある。やりたくない勉強で疲れたときとか、教師のウザったいお小言だとか、あとめんどくさい姉の手伝いとか。そういう事があったときにこれを見ると、全部吹き飛ぶのだ。


それくらい、この写真は奇跡の一枚だから。

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埋夜冬(プロフ) - 桧さん» 返信遅くなりすみません!続編にいくので、引き続き応援よろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2021年9月7日 18時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃめちゃ面白いです!!更新楽しみに気長に待ってますね!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり(プロフ) - あおん。さん» コメントありがとうございます!ゆっくりとした更新になりますが、これからも応援の程宜しくお願い致します! (2020年9月28日 13時) (レス) id: 39d75deffc (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - あおん。さん» ありがとうございます!ちまちま更新していきますが、これからも応援よろしくお願いいたします! (2020年9月28日 8時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
あおん。 - 面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年9月28日 4時) (レス) id: 71950dc544 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜 冬 | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa1  
作成日時:2020年3月1日 13時

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