【BL】コスプレしたらヤンキーに気に入られた【オリジナル】

12話［☆］ ページ25

次の日。
授業はちゃんと受けながら次のコスプレをどうするか考える。
今回かぐや様では女装をしたのだ。
次位はちゃんと男装をしたい。
勿論、琉司は最低限の時間まで受けてあとはサボっていた。
何処にいるかというと恐らく屋上だ。

今日から琉司は桜の家に毎日通う事となっている。
コスプレを撮るためではなく、家の掃除に。
そうすれば桜は新しい衣装を作る時間が出来る。
新作は琉司に見せるのが1番早くなりそうだ。

琉司が帰る時に必ずといっていいほど先生方が注意をする。
彼が学校に来る様になってからそれが当たり前とかしている。
待ち合わせはあのコンビニ。
琉司は道を覚えられていなかった。
馬鹿だからなのか？
それともただ単にまだ来慣れていないだけなのか。
それは分からないが。

｢お待たせしました｣

｢いや、ンな待ってねぇよ｣

一緒に帰っても良い。
だが、余り桜は目立ちたくない。
コスプレしてる人が何を言っているんだって思われそうだが、桜自身からしたら父と母が有名人の為それ以外で目立ちたくないのだ。
琉司はその事を理解しているから別々に帰る事にしているのだ。

琉司が駐車場ブロックから立つと同時に桜にコンビニの袋を渡す。
何が入っているのか気になった桜が中を覗くと入っていたのはアイスだった。

｢やるよ｣

｢い、いや貰えま＿＿＿＿＿＿＿｣

｢その代わりいい衣装作れよ｣

グイッと半ば押し付けられる様に渡されると桜も貰うしかないと思ったのかアイスを食べ始めた。
琉司は分からないと思うが桜の好きなアイスはみかんが入っているアイスなのだ。

桜の家に琉司が入ると桜は食べ終わったアイスをコンビニの袋に入れ縛る。そうして自分も家に入る。
勿論、2人をお出迎えしているのは相変わらず広くて大きい家具達だ。
眩しい。

｢んで、触っちゃやべぇのとかあんのか｣

｢えぇっと…｣

そう言ったが早いか桜は屋敷内を少し走り回って色んな所から色んなものを持ってくる。
それも全て掃除道具だ。

｢これは壺などの掃除に使って下さい。中までやっても大丈夫です。それからあの床はこれで、この床は…｣

これは桜がいつもやっている掃除の仕方だった。
使い分けをしないと床が傷んだり傷がついてしまうから、細心の注意を払っていた。

｢基本的に何を触ってもどこの部屋に行っても大丈夫です。ただ落としたりしない様にして下さい。大体が両親の物なので…高めなのがする多いと思います｣

｢任せろ。ギラッギラにしてやんよ｣

｢ギラッギラにされても困ります｣

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