旅 7 ページ9
Aside
ル「取り返すってどうするの?」
主「もちろん実力行使だけど」
だって話聞くような奴じゃないし。
ル「だ、大丈夫なの?」
主「悪徳工場長よりは強い自信はある。問題は他の社員」
ル「それは………大丈夫なんじゃないかしら。ブラック工場なら周りも抵抗しないと思うわ」
主「ま、そうあることを願うよ」
ルイーゼの意見は正しいと思う。特に抵抗しないでくれるとありがたい。
さて、戻ってきたぞブラック工場。背中をつけてしゃがみながら扉の前に来た。
主「念のためルイーゼは、」
ル「私も行く。多少の護身術は出来るわ。自分の身は自分で守れる」
ルイーゼの瞳は真剣だ。
主「俺があの工場長を倒してから。それからでいいなら入って来てくれ」
ル「ええ。それでいいわ」
主「………分かった。それじゃ、行くぞ」
護身のための鉄パイプも準備出来た。派手な音を立てて扉を破る。もちろん初めから狙うは工場長だ。
長「なっ、何だ貴様らは!!」
慌てる工場長を転げさせ上に乗る。鳩尾に鉄パイプを打ち付けると短い悲鳴とともに工場長は意識を失った。
ル「ちょっと!私の仕事ないじゃない!」
主「ブラック工場だから抵抗しないと思うって言ったのお前だろ」
本当にこいつら反応しねぇな。おっと、それより鍵だ。
主「ん……あった」
鍵は見つけた。これで任務は完了だ。
モブ「あ、あの………」
主「何?ってかあんたら何で仕事してんの?」
モブ「辞めようとした奴がボコボコにされたので………」
なるほど。精神的にも脅されていたと。
主「こいつ今伸びてるから逃げるなら今だぞ」
誰がどうなったって俺達が困ることはないから好きにしてくれ。
主「行くぞルイーゼ」
ル「ええ。ではさようなら、皆さん」
あの爺さんに鍵を返してやろう。
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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年1月25日 23時