【オリジナル】Children's mission (ページ24)

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旅 22 ページ24

ルイーゼside

『やってみなきゃ、分かんねぇんだろ？』

そう言ってAはニヤリと笑った。

何となく、こんな時なのに、自分の気持ちに気付いてしまった。

あぁ、私はAのことが好きなんだって。もちろん恋愛的な意味で。

気付いたから私は彼を応援しなくちゃ。私も、Aなら何が何でもやれてしまうんだろうな、と思っているから。

＜ライフ＞を使ったAだけど、まだ足りないらしい。私もAの力になりたくてAに＜ライフ＞を預けた。

でもこれが成功すれば、Aは宇宙へ行ってしまう。せっかくこの気持ちに気付けたのに会えなくなってしまったら！

揺れ動く気持ちを抑えるためにも、私はAに言った。

ル「信じてるわ。だから、必ず帰ってきて」

泣かないわ。私は大人だもの。それにAのことを本当に信じてるから。だから、絶対、帰ってきて………！

Aは震える私を抱きしめ頭を撫でた。信じて待っててくれ。Aはそう言って私から体を離す。

初めて会った時より、遥かに大人らしい顔をしている。格好いいなんて、実はずっと前から感じていたのに。

ついに零れた涙を拭ってくれたAは宇宙へ行くため空を飛んだ。

ル「待つわ。何年だって何十年だって。でも早く帰ってきて。そしたら＿＿＿＿＿」

そしたら、この想いを伝えるから。

好きだと貴方に伝えるから。